翻弄 ページ25
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それからというもの、Aは降谷に翻弄され続けていた。
ポアロにて彼と目が合ったと思えば、にっこりと微笑みかけてくるし、(Aは思いっきり顔を逸らした) 平気で名前を呼び捨てで呼ぶのだ。
これには最初は二人の関係に半信半疑であったコナンも信じるしかなかった。
さらに、周囲の人々もAと安室の関係には薄々気づいているようであった。
Aは、始めはこの嘘の関係に抵抗があったものの、結局はこれまで知ってしまったことを説明するのに都合が良かったこともあり、降谷の話に合わせることにした。
また、降谷にとっても、Aを近くに置いておくことで、組織の情報を知っているAを守ることができる。
「安室透」のそばに居るAが組織に怪しまれたとしても、警察関係者の彼女ならば、情報のためだと理由をつけることも出来る。
ヒロの他にも、親しい人を失いすぎた降谷にとって、Aは絶対に守らなくてはならない存在になっており、必死だったのだ。
この関係がしばらく続いたある日のこと。
Aはいつものようにポアロへ向かっていた。
コナンにヒロのことを説明することを避けるために続けていた降谷との関係であったが、結局いつまで続くのか、Aはふと考えた。
安室とお付き合い(仮)をするにあたって、Aも恋人はいなかったため全く問題は無かったのだが、安室透目当てのお客さんからの視線が怖いのだった。
(そもそも仮だし、「別れましょう」って言うのも違うしなぁ…)
うんうんと考えていると、あっという間にポアロに着いてしまった。
Aが扉を開けると、カランカランとベルが鳴った。
お昼過ぎの変な時間帯だということもあり、店内に客はいないようだ。
「いらっしゃいませ！」
先程からAを困らせている張本人が、いつものように朗らかに挨拶をする。
しかし、彼の顔を見た途端Aは驚いた。
「安室さん！？どうしたんですか、その顔！？」
安室の顔にはガーゼや絆創膏が貼られており、明らかに只事では無いことに巻き込まれたことを物語っていた。
「ちょっと転んでしまいまして…」
「さすがに嘘ですよね？」
Aはどう転べばそんなにボロボロになるのか、と言いたそうに顔を顰めた。
確か先日、各国から首脳が参加するサミット会場が爆破され、死傷者が出たとニュースで取り上げられていた。
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つむぎ(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます！(TT) そう言って頂けてとても嬉しいです！のんびり更新ですが、面白い続きが書けるように頑張ります！！ (2022年5月1日 17時) (
レス) @page5 id: bbde7c25ca (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです！！続き待ってます！ (2022年5月1日 9時) (レス) @page4 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむぎ | 作成日時：2022年4月24日 4時
