story8 ページ24
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「…A姉ちゃんもだよ！」
「…やっぱりバレちゃった？」
コナンはいつもとは違うテーブル席に、隠れるように座るAを見つけ、向かいに座った。
「僕がゼロの兄ちゃんの話をした時、全く驚かなかったし、ヒントをくれたのはA姉ちゃんだよ」
Aは、上手く隠したと思ったんだけどなぁ…と、コーヒーを啜った。
「コナンくん怒らないでね？ 言うなって口止めしたのはゼロさんなんだから」
「でも、どうして安室さんがゼロだって分かったの？」
「えっと、それは…」
Aは一瞬、『ヒロくん』の死について、コナンに話してもいいかどうか迷った。
一応、彼は公安所属である上、彼の死については公表されていない。
Aはちらりと降谷を見ると、目が合った。
あの顔はきっと、話すのはNGであると言いたいのだろう。
そのため、Aはコナンを誤魔化せる偽りの説明を考えていた。
その時だった。
「…Aさんとお付き合いをする上で、素性を明かさないと不便なことがあってね」
「…えっ？」
Aは驚きで目を見開き、コナンは安室とAの顔を交互にチラチラと見た。
「…ですよね、Aさん？…いや、A？」
「…関係のことは秘密にするって言ったじゃないですか！」
こちらを見る降谷の目が『合わせろ』と言わんばかりで、Aは恐怖を感じた。
やけくそである。
「ええええ！？」
Aのリアクションに、事実だと思ったコナンは、ポアロ店内に響き渡るほど大きな声で叫んだ。
「なんで！？A姉ちゃんは、前に話してくれた人のことが好きなんじゃなかったの！？」
『前話してくれた人』というのは多分、『ヒロくん』のことだろう。
「どうなんだろうね…でも、ヒロくんは私のことを手のかかる妹みたいな存在で見てたみたいだし、私は彼と話せるだけで幸せだったからね」
Aがそう言うと、降谷の瞳の奥が揺れた。
しかし、Aもコナンもそれには気づかなかった。
いつから！？
なんで！？
と、コナンに質問攻めにされ、必死に安室と口裏を合わせ、Aはいつもの数倍疲弊した。
こうして、Aと安室の交際(仮)がスタートしたのだった。
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つむぎ(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます！(TT) そう言って頂けてとても嬉しいです！のんびり更新ですが、面白い続きが書けるように頑張ります！！ (2022年5月1日 17時) (
レス) @page5 id: bbde7c25ca (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです！！続き待ってます！ (2022年5月1日 9時) (レス) @page4 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむぎ | 作成日時：2022年4月24日 4時
