story7 ページ23
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「おーい！もういいぞ！」
下の方から、Aとコナンを呼ぶ声がした。
コナンは疲れ切っており、机の上に突っ伏したまま動かない。
それを見かねたAは、彼の代わりに部屋の扉を開けた。
「あ〜〜〜ちかれた〜〜〜」
「新一くん、さっきからこんな感じで…工藤さん、お疲れさまです」
Aは、部屋に沖矢昴に扮する工藤氏を入れると、ぺこりと頭を下げた。
闇の男爵シリーズはAの愛読書の一つであるため、内心緊張していた。
「Aさん！今回は新一が世話になったね」
「…い、いえ！全然！」
こっそり耳を赤くしているAを見て、コナンは苦笑いをした。
「ったく、打ち合わせ通りにやってくれよな？勝手に喋り出すから、バレるんじゃないかとヒヤヒヤもんだったぜ…」
「うまくいったじゃないか…基本は、このマスクに仕込まれた変声機で私が喋り、マスクを取れと言われたり、答えにくい質問をされた場合は…ゴホゴホと二度咳払いをした後、変声機に内蔵されたスピーカーを通してお前が答える。
そのモニターで彼の問いやそれに対する私の動きに合わせて、答えを予測し、俊敏かつスムーズに…
そして、私が喋りたくなったら1度咳払いをする…
咳払いで声の違いは分からんからな…」
そう淡々と喋る工藤氏対し、ジト目で机に突っ伏したままのコナン。
「上出来じゃないか！助演男優賞を貰いたいくらいだよ！」
工藤氏はそう言いながら、沖矢昴の変装マスクを取った。
「まぁ、この賞を最も与えたいのは今モニターで頑張ってる彼女だろうけど…」
その言葉にAは再びマカデミー賞の中継映像に目を向けた。
そこには、新一の母である工藤有希子が扮する工藤優作の姿があった。
その後、工藤氏とコナンは何か話していたが、Aは、彼の死について考え込んでしまい、コナンに声をかけられるまで上の空だった。
＊＊＊
後日
カランカランとポアロの入口の扉が開けられた。
「いらっしゃいま…」
安室が扉の方を振り返り、目線を下げると、コナンの姿が見えた。
2人は向かい合い、しばらく沈黙が続いた。
午後の変な時間帯のため、ポアロに客はほとんどいない。
「ウソつき…」
沈黙を破ったのはコナンの方だった。
そう言って安室に笑いかけた。
「君に言われたくはないさ」
それに対して安室は、フッと笑った。
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つむぎ(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます！(TT) そう言って頂けてとても嬉しいです！のんびり更新ですが、面白い続きが書けるように頑張ります！！ (2022年5月1日 17時) (
レス) @page5 id: bbde7c25ca (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです！！続き待ってます！ (2022年5月1日 9時) (レス) @page4 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむぎ | 作成日時：2022年4月24日 4時
