story2 ページ14
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「…ゼロ」
「どうした？」
「そのことで、話があるんだ」
窓の外を眺めながら、景光が呟くように言った。
降谷はなんとなく、明るい話ではないことを悟っていた。
「もしもの話だけれど…僕に何かあった時、彼女のこと頼んだよ。」
「ヒロ、そういうのはよせ」
「『もしも』の話だよ。立場上いつ何が起こるか分からないことは、ゼロも分かっているだろう？」
景光にそう言われ、降谷はまた言い返そうと思っていた口を噤んだ。
「あの子、きっとゼロみたいに無茶するときあるから」
「僕は無茶なんかしていないぞ」
降谷がそう言うと、景光はクスクス笑った。
『自分では気づいていないのか』とでも言いたそうだった。
「それに、僕と似た境遇で過ごしてきたみたいだし、放っておけないんだ」
彼女のことになると、ヒロの表情がころころ変わるな…と思っていると、1つの答えが頭に浮かんだ。
「ヒロ、もしかして…」
「どうなんだろうね」
降谷が言いたいことを察し、遮るように、景光が言った。
「この気持ちは何なのか、僕にも分からないよ」
「…ヒロ」
「でも、彼女は僕のことを『兄』のように尊敬してくれていると思うんだ、だからそれに応えてあげるだけだよ。」
「そうか…」
降谷はかけるべき言葉を考えていたため、車内はしばらく静かであった。
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つむぎ(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます！(TT) そう言って頂けてとても嬉しいです！のんびり更新ですが、面白い続きが書けるように頑張ります！！ (2022年5月1日 17時) (
レス) @page5 id: bbde7c25ca (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです！！続き待ってます！ (2022年5月1日 9時) (レス) @page4 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむぎ | 作成日時：2022年4月24日 4時
