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「ギャアアアアアア」
凄まじい断末魔にも似た声と共に訪れたのは浮遊感。
恐らく炭治郎達が鬼の頸を斬ったのであろう。
しかし、身体と一体化した鬼の身体が最後の悪足掻きなのか、のたうち回り、車両が横転しかける。
「まずっ…!」
横転する車両から乗客達が今にも投げ出されようとしていた。
Aは手の届く乗客達を抑えるが、どうしても無理がある。
くそっ…、と自分の無力さに再度打ちひしがれようとしたその時。
「A!諦めるな!」
煉獄の声が聞こえた。
煉獄はのたうち回る鬼の身体に数えきれない程の技を放ち、車両の衝撃を緩和させていた。
その姿はまさに炎の如く。
駆り立てられる想いに蓋をして、Aは一人でも多くの乗客を救おうと、不安定な車両の中を駆け抜ける。
完全に車両が横転する頃には、煉獄の放った技のおかげで列車の速さも大分緩くなっており、列車外に投げ出された乗客は数名いたものの、鬼の身体がクッションになったのか、死者はいないように見えた。
死者はいずとも怪我人は大勢いるため、Aは率先して応急処置にあたった。
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さくら(プロフ) - カケオレさん» カケオレさん、コメントありがとうございます!少し忙しくなってしまい、土日しか更新が出来ないんですが、気長にお待ちいただけると嬉しいです! (2022年3月31日 23時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - 更新待ってます!頑張ってください! (2022年3月31日 14時) (レス) @page20 id: 661d0ebc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2022年3月6日 1時