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Aが悩んでいたその時、前方の車両から何者かが飛び出して来た。
「オオオオオ!
猪突猛進!伊之助様のお通りじゃアアア!」
飛び出して来た、獣の頭をした人物を見て、炭治郎は嬉しそうに声を上げる。
「伊之助!
伊之助―!この車両自体が鬼になっている!
眠っている人達を守るんだ!!」
炭治郎の言葉を聞き、伊之助と呼ばれた人物は、勢いよく車両の中に入って行った。
「伊之助が目覚めたのなら煉獄さんも目覚めたかもしれません!!
向かいましょう!!」
炭治郎に煉獄、と言われ一瞬躊躇うも、そんな場合じゃない、と自分に言い聞かせ、炭治郎と共に車両に乗り込んだ。
車両の中は鬼の触手が至る所に伸びており、日輪刀ではないAの刀では斬っても斬ってもすぐに伸びてきてしまっていた。
埒があかない、とAと炭治郎に焦りが生まれたその時、車両全体に大きな衝撃が走る。
Aはしゃがみながらその衝撃に耐えたが、炭治郎は立っていられず転倒した。
「炭治郎!大丈夫か…「竈門少年!!」」
Aが炭治郎に手を伸ばそうとしたその時、一番聞きたかった、そして一番聞きたくなかった、その声が耳に入ってきた。
「煉獄さん!」
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さくら(プロフ) - カケオレさん» カケオレさん、コメントありがとうございます!少し忙しくなってしまい、土日しか更新が出来ないんですが、気長にお待ちいただけると嬉しいです! (2022年3月31日 23時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - 更新待ってます!頑張ってください! (2022年3月31日 14時) (レス) @page20 id: 661d0ebc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2022年3月6日 1時