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「善逸、私は煉獄のところに行ってくるね。

後処理は任せていいかな?」


残された怪我人の治療を終え、Aが善逸に言う。


「大丈夫です!

後は任せてください!

Aさんは早く煉獄さんの所へ!」


正直二人は気が気ではなかった。


煉獄の力を信じてはいたが、感じたプレッシャーが大き過ぎたからだ。


「ありがとう、善逸」


Aは善逸に礼をすると、恐らく煉獄がいるであろう場所へと駆け出した。















脱線した列車を横目にAが走っていると、前方から衝突音が聞こえてきた。


それとほぼ同時に、赤く、燃えるような闘気が炎の様に立ち昇るのが見えた。


あれは…、煉獄か…、と考えることも許されないかの如く、叫び声が聞こえてきた。


目の前の立ち昇った炎の衝撃で舞い上がった砂煙が晴れてきたのであろうが、炭治郎の悲痛な叫び声に耳を疑った。





「煉獄さああぁぁん!!!」






嫌な予感しかしなかった。


身体中から冷や汗が噴き出るのが分かった。


手が震える。


早く駆けつけたいのに、足の力が抜けて、上手く歩けない。


自分は歩けているのだろうか。


それすら分からないくらいに、何も考えられずに、ただただ、我武者羅に足を前に出し続けた。


焦る心に鞭を打ちながら、早く、早く、と一歩ずつ足を前に踏み出す。


やっとのことで、炭治郎の元へ着いたAは、座り込んでいた炭治郎に声を掛ける。


「…炭治郎、煉獄は…」


Aが炭治郎に問い掛けると、こちらを振り向いた炭治郎と目が合った。


「あぁ、ああぁ…、A、さん…!煉獄さん、が…!」


今にも泣き出しそうな炭治郎の顔を見て、Aの心臓は痛い程高鳴った。


恐る恐る顔を上げるAに、耳を疑うような叫び声が聞こえてきた。


「オオオオオオオオオ!!」


煉獄の怒気の籠った声であった。


無事、だった…?、と声のする方へ目を向けたAは、あまりの衝撃にその場に崩れ落ちた。

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さくら(プロフ) - カケオレさん» カケオレさん、コメントありがとうございます!少し忙しくなってしまい、土日しか更新が出来ないんですが、気長にお待ちいただけると嬉しいです! (2022年3月31日 23時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - 更新待ってます!頑張ってください! (2022年3月31日 14時) (レス) @page20 id: 661d0ebc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2022年3月6日 1時

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