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隣の煉獄も少女と、他の隊士もそれぞれ別の人と繋がれていた。
「これは…?」
「分からないが、切るか?」
「…何故か分からないですが、切るのは良くない気がします。
禰󠄀豆子!
皆の縄を燃やせるか!」
すると禰󠄀豆子は先程と同じ様に、三人の手首に繋がれていた縄を燃やす。
「善逸!伊之助!起きろ!」
「おい、煉獄。
そろそろ起きろ!」
Aと炭治郎がそれぞれ呼びかけても全く起きる気配がない。
「如月さ…!」
炭治郎がAに呼び掛けようと振り向いたその時。
細長い錐の様な物を持った少女が炭治郎に向かい襲いかかって来た。
「竈門っ!?大丈夫か!」
「は、はい!
一体…!?」
二人が困惑していると、襲いかかって来た少女が、物凄い剣幕で怒鳴りつける。
「邪魔しないでよ!
あんたたちが来たせいで夢を見せてもらえないじゃない!!」
少女がそう言うと、他の二人の少年少女も加勢する。
が、一人の青白い顔をした少年は俯いたまま微動だにしない。
「結核だがなんだか知らないけど、ちゃんと働かないならあの人に言って夢を見せてもらえないようにするからね!」
錐で襲いかかってきた少女にそう言われても、少年は涙を流したまま俯き続けていた。
「…結核か。
この時代では不治の病、だな。
断言は出来ないが、治す術は心得ている。
ここを降りたら診てやる。
だから、夢に逃げるんじゃない」
Aの言葉に、少年は顔を上げ、目を見開き驚く。
他の三人も、驚きながらAを見る。
「夢に逃げたくなることは確かにある。
だが、いくら辛い現実が待っていようとも、前を向いて進まなければならないんだ。
竈門!」
Aはそう言うと、少女の首に手刀を入れ、気絶させる。
それに続き炭治郎も残りの二人を気絶させる。
「…君。
生きて帰れたら、必ず診る。
それまで辛抱してくれ」
少年は、はい、お気を付けて、と微笑みながら二人を見送った。
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さくら(プロフ) - カケオレさん» カケオレさん、コメントありがとうございます!少し忙しくなってしまい、土日しか更新が出来ないんですが、気長にお待ちいただけると嬉しいです! (2022年3月31日 23時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - 更新待ってます!頑張ってください! (2022年3月31日 14時) (レス) @page20 id: 661d0ebc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2022年3月6日 1時