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先程の二人を見て、気付いてしまった。
心の奥に湧き起こったあの黒い感情。
あれは嫉妬だろう。
Aが他の男に寄り添う姿など見たく無い。
必死に俺は自分の気持ちに気付かないようにしていたが、もはや、手遅れだった。
「俺はAが好きだ」
そうか、俺はAが好きだったんだな。
認めてしまうと案外呆気ないものだった。
今思えば、初めてAを助けた時から、既に心を奪われていた。
涙を流している君があまりにも儚かった。
だが、その儚さの裏には、凛とした強さがあった。
もっと君のことを知りたい。
泣いていた理由、その強さの理由。
そして、いつでもどこかに消えてしまいそうなその儚さ。
その全てに心奪われていた。
「そうか。
だけどな煉獄。
お前にはコイツは荷が重いかもしれねぇぞ」
「どういうことだ？」
宇髄は、Aから聞いたことを無断で話すのは憚られたため、自分で聞いてみろ、とだけ答える。
「俺から言えるのは、Aの荷を下ろしてやれるのはオマエだけだ、ってことだけだな」
荷。
それが何を示すのかは今の煉獄には分からなかったが、宇髄の言うことを心に留めた。
「ほら、早く連れてけよ」
胡蝶にはAを泊まらせると了承得ているからよ、お前の屋敷で休ませてやれ、と宇髄が言う。
煉獄は二人きりになる、と言うことに少し躊躇ったが、宇髄の、じゃあ俺んとこ泊まらせるわ、と言う煽りに、だめだ、連れて帰る！、と宇髄の思うツボにはまってしまった。
煉獄は壊れ物を扱うかの如くにAを横抱きにすると、宇髄に、世話になった！、と声をかけ、屋敷を後にする。
____あの煉獄が、女を好きになるとはな。
しかしAは一筋縄じゃいかないだろうよ。
頑張れよ、煉獄。
俺の境遇に似たアイツをどうか助けてやってくれ。
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さくら(プロフ) - ゆかりさん» メッセージに送らせていただきましたので、確認をお願いします！ (2022年2月20日 12時) (
レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - さくらさん» 返事遅くなってごめんなさい。大丈夫です！ (2022年2月19日 21時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 雪さん» 雪さんコメントありがとうございます！ご指摘、直しました。誤字が多くて申し訳ございません。 (2022年2月11日 8時) (レス) id: 2c8a922d81 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが…｡ 同じく27.慟哭のここの部分 ○○←名前は、思いもやらぬ煉獄の声の大きさに目を見開いて驚くも、すぐにいつもの様に戻る。 これ正しくは思いもよらぬ (2022年2月11日 1時) (レス) @page27 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ 27.慟哭のここの部分 悪い思ったんだが、と前置きをした上で、煉獄が事の顛末を話す。 これ正しくは悪いと思ったんだが、ではないんでしょうか？ (2022年2月11日 1時) (レス) @page27 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2022年1月23日 22時
