検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:90,582 hit

40 ページ41

Aは、正直なところ杏寿郎が呪霊を祓えるかどうかは自信がなかった。


「そうか!しかし俺の技が通用するとは思わなかったな」


「技、というか、その日輪刀、かな」


「日輪刀が?」


「既に特級呪具並に呪力を帯びてるんだよね、ソレ」


特級呪具?、と杏寿郎が頭に疑問を浮かべながらAに問う。


「武具自体に呪いが込められている物で、呪力がなくても、呪具があれば呪霊に攻撃が出来る様になるんだ。

恐らく、杏寿郎の日輪刀は私とか悟の無下限を受け続けたせいで、呪力を宿したんだと思う」


まぁ、本当に祓えるかどうかは一か八かだったけどさ、とAは笑う。


「まさか、あの毎日の鍛錬がここで生きてくるとはな。

…そうか、日輪刀で呪霊を倒せるのか!

俺にはもってこいだな!」


「そうだね、無駄なことなんて何一つないんだね。

頼りにしてるよ、杏寿郎」


とAは杏寿郎の背中をポンっと叩くと、うむ!まかせろ!、と杏寿郎は元気良く返事をする。


「ふふふ、頼もしいね。

さて、と」


Aはもう既に人間の形を辛うじて留めているだけの術師の遺体の側に近寄ると、しゃがみ込み手を合わせた後、術式を発動させる。


『拡張術式 遡源転移』


Aは遺体に触れると、欠損していた手足と潰れた頭が元に戻っていく。


「命は戻せないけど、少しでも、ね」


「…A」


あ、やば、ガス欠した、とAがその場にへたり込むと、杏寿郎は、苦笑いをしながら、Aを抱き抱える。

41→←39



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (92 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
242人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

AYATO(プロフ) - パスワードありがとうございます!! (2022年11月30日 18時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - AYATOさん» AYATOさん、初めまして。コメントありがとうございます!メッセージに送らせていただきましたので確認をお願いします! (2022年11月30日 17時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
AYATO(プロフ) - 初コメ失礼します! 煉獄さんのパスワード教えて欲しいです✨ とても面白かったです! (2022年11月30日 17時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» いつも本当にありがとうございます!もう少しお待ち下さいねー!これからもよろしくお願いします! (2021年12月15日 22時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 続編!!!出すんですね!おめでとうございます!!!楽しみに待ってます!! (2021年12月15日 17時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さくら | 作成日時:2021年12月4日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。