呪術は時空を越える【呪術廻戦】【鬼滅の刃】

30 見える物 ページ31

「良いものが見つかって良かったねー」


買った服と、元々杏寿郎が着ていた和服はAの空間に仕舞い、次の目当ての店に車で向かっていた。


「うむ。前に着た物より断然動きやすいな」


「最近のは伸縮性に優れてるからねー。

表向きは普通のお店だけど、五条家御用達だからね、耐久性も良いと思うよ」


「Aさん、私まで頂いてしまい、すみません…。

しかもあんなお高いお店のオーダーメイドなんて」


伊知地は車を運転しながら申し訳なさそうにしていた。


「うむ。俺もあんなに買ってもらって不甲斐ない…！」


「いーのいーの。

伊知地は悟の迷惑料、杏寿郎は向こうに戻った時にぜんざいをいっぱい奢ってもらえればいいよー！」


Aがニコッと笑うと、分かった、いくらでも食べてくれ！、と杏寿郎が笑う。


「さて、着きましたよ」


そこは先程の華やかな店舗とは違い、狭い路地裏にある、古びた怪しい一軒家であった。


「む、ここか？」


「そうだよ！久しぶりに来たなぁ」


Aは戸を叩き、入るよー、とドアを開ける。

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