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柱達は皆、Aに会えるということで、無理にでも予定を開けて、一堂に会することとなった。
人数が人数なので、産屋敷家の一室を借りることとなり、柱合会議さながらの集まりになろうとしていた。
「なんか緊張するなぁ」
産屋敷家に向かう途中、Aが一言呟いた。
「久しぶりに会うからか?」
「うん、それもあるけど…。
勝手にいなくなったこともあるし、皆年上になっちゃってたりとかさ」
「ははは、珍しく弱気だな!大丈夫だ!皆ほぼ変わっていない!」
横にいる杏寿郎を見て、杏寿郎だって十分変わってるじゃん!と言う。
「そうなのか?俺はあまり変わっていないと思うが…。
どの辺が変わったと思うんだ?」
「少し大人っぽくなったし、前より雰囲気柔らかくなった、のかな?」
「そうか!鬼と戦う必要がなくなったからな。
前は常に気を張っていたが、今はその必要がほぼなくなった!」
「…杏寿郎、一ついいかな」
Aは立ち止まり、真剣な表情で問いかける。
「どうした?」
「せっかく、大変な思いをして鬼を倒して安寧な生活を送れるうになったのに、私のところに行くと呪術師として呪霊を祓わなきゃいけなくて、また常に命の危機に晒されることになると思うんだけど、杏寿郎はそれでいいの?」
Aの問いに、杏寿郎は表情を変えずに答える。
「いいも何も、今度は俺がAの力になりたい。
俺の力など微々たる物かもしれないが、少しでもAの力になれるなら、喜んでAと共に行こう」
三年前より少し大人びた杏寿郎の顔は、三年前と変わらぬ芯の強さと優しさを持った笑顔を浮かべながら答えた。
「それに、もう離れないと言っただろう?」
杏寿郎が微笑むと、Aも嬉しそうに、そうだった、と答える。
それから二人は産屋敷の家への道を懐かしんで歩んでいた。
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AYATO(プロフ) - パスワードありがとうございます!! (2022年11月30日 18時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - AYATOさん» AYATOさん、初めまして。コメントありがとうございます!メッセージに送らせていただきましたので確認をお願いします! (2022年11月30日 17時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
AYATO(プロフ) - 初コメ失礼します! 煉獄さんのパスワード教えて欲しいです✨ とても面白かったです! (2022年11月30日 17時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» いつも本当にありがとうございます!もう少しお待ち下さいねー!これからもよろしくお願いします! (2021年12月15日 22時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 続編!!!出すんですね!おめでとうございます!!!楽しみに待ってます!! (2021年12月15日 17時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年12月4日 9時