22 可哀想な人 ページ23
「さて、どういうことか教えてもらおうか」
A達は次の日、朝早くから夜蛾に呼び出されていた。
Aは、悟がいつか封印されるであろうことは伏せ、仕事中の事故で時間を戻し、一ヶ月不在にしたと言うことにした。
杏寿郎については、飛んだ先で出会った、信用のおける人物だと簡単に説明をする。
それと共に、呪力が完全ではないAの護衛として、補助監督に登録する旨も伝えた。
「Aが戻って来たことはありがたいが、この男の素性が知れないな」
「煉獄杏寿郎だ！」
「う、うむ。煉獄は本当に信用出来るのか」
夜蛾は立場のある人間として、急に現れた杏寿郎を簡単に信用するわけにはいかなかった。
「当たり前でしょ？
もし信用出来ないっていうなら、私高専所属やめてフリーになろうかな」
Aがそう言うと、夜蛾はうっ、と言葉に詰まる。
「まあまあ、A落ち着いて。
それにさ、昨日の見たでしょ？実力は折り紙付きだよ。
野放しにするより高専に置いておいた方がいいと思うけどなー、僕は」
「…それも一理あるな。
…わかった。悟とAがそこまで言うなら信じよう。
早速だが、A、いつから動ける？」
やっぱりそう来たか、とAは溜息を吐く。
「そう言わないでくれ。
Aの分まで珍しく悟が働いていたんだ。
それに上に報告をすれば、すぐにでも仕事が来るだろうからな」
「分かってるよ。
私はいつでもいいんだけど、杏寿郎の物とか色々用意したいから、二、三日待って欲しいな」
夜蛾は分かった、と答えると、悟が、
「買い出しに回るなら伊知地に車出させる？
今日明日くらいなら僕一人でも大丈夫だからさ」
「マジ？そうしてもらえると助かるなー」
りょーかい、と悟はスマホを取り出し、伊知地に電話を入れる。
焦って出たのか、スマホの向こう側から伊知地のお待たせしました！！と言う声が漏れて聞こえてくる。
「前に三コール以内に出てって言ったよね？まあいいけど。
これから三十分以内に高専集合。来なかったらマジビンタ」
それだけ言い残し電話を切る悟。
電話の向こうからは悲鳴が聞こえていたが途中で消されてしまった。
夜蛾とAは頭を抱え、伊知地ごめん…と呟いた。
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AYATO(プロフ) - パスワードありがとうございます！！ (2022年11月30日 18時) (
レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - AYATOさん» AYATOさん、初めまして。コメントありがとうございます！メッセージに送らせていただきましたので確認をお願いします！ (2022年11月30日 17時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
AYATO(プロフ) - 初コメ失礼します！ 煉獄さんのパスワード教えて欲しいです✨ とても面白かったです！ (2022年11月30日 17時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» いつも本当にありがとうございます！もう少しお待ち下さいねー！これからもよろしくお願いします！ (2021年12月15日 22時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 続編！！！出すんですね！おめでとうございます！！！楽しみに待ってます！！ (2021年12月15日 17時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2021年12月4日 9時
