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「呪術師になると、呪霊だけじゃ済まなくなるでしょ」
そうAが言うと、伊知地は少し気まずそうに、あぁ…、と呟く。
「汚れ仕事は私だけで十分」
そうですか…、と伊知地は頷く。
「だからさ、上には内緒だよ?」
とAは唇に指を当て、ニコッと微笑む。
(この兄妹は背負う物が多過ぎるんですね)
伊知地は、悟のことはいつもは虐めてくるが、彼がいなくなると呪術界は混沌に陥るという事は重々承知していた。
また、Aもいなかった一ヶ月、悟のフォローのお陰で大きな混乱はなかったものの、受け持っていた任務の量の多さや他の呪術師達の精神的主柱であったということを再認識させられた。
「分かりました」
伊知地が頷くと、Aは、出来たー!、と報告書を持ち上げ、これも一緒に提出しといて!、と報告書を伊知地に託す。
「ちょっと眠いから硝子のとこで少し仮眠してくる!
後は頼んだ!」
じゃっ!、とAはそう言い残し、職員室を後にする。
(五条さんも言ってましたが、まだ呪力が完全じゃないんですね。
お疲れのようでしたし)
伊知地は、Aに渡された手元の用紙をふと見ると、全部の用紙に、終了!五条A、と黒の油性ペンで大きく書かれただけの報告書に、悲鳴を上げた。
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AYATO(プロフ) - パスワードありがとうございます!! (2022年11月30日 18時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - AYATOさん» AYATOさん、初めまして。コメントありがとうございます!メッセージに送らせていただきましたので確認をお願いします! (2022年11月30日 17時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
AYATO(プロフ) - 初コメ失礼します! 煉獄さんのパスワード教えて欲しいです✨ とても面白かったです! (2022年11月30日 17時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» いつも本当にありがとうございます!もう少しお待ち下さいねー!これからもよろしくお願いします! (2021年12月15日 22時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 続編!!!出すんですね!おめでとうございます!!!楽しみに待ってます!! (2021年12月15日 17時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年12月4日 9時