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ご飯を食べ終えた後、杏寿郎と甘露寺は刀の最終調整のため呼ばれていた。
Aの刀は鉄珍が特殊な加工をしているということで、もう少し時間がかかりそうだということで、炭治郎と禰豆子と三人で部屋でゆっくりしていた。
「炭治郎、私ね、鬼舞辻と戦った後、鬼になるかもって言われてたみたいなんだよね」
「え!Aさんがですか?」
「うん、茈を打つ時、鬼舞辻の攻撃くらっちゃってさ。その時に血を入れられたみたい」
「そんな!今は大丈夫なんですか??」
「うん、前に話した術式の一つで鬼舞辻の血を取り出して、後は浄化した」
「そんなことが…できるんですね」
炭治郎はAの規格外さを目の当たりにしてはいるが、Aのすごさを改めて実感した。
「なんか出来ちゃった!でね、取り出した鬼舞辻の血を使って、鬼になった人を人に戻す薬をしのぶに作ってもらってる」
「え!本当ですか!」
「うん、すぐには無理かもしれないけど、しのぶなら作ってくれると信じてるよ」
「そうなんですね…!…実は俺も手伝ってもらっている人がいるんです」
「手伝ってもらっている人?」
はい、少し言い難いんですが、Aさんには聞いてもらいたくて、と炭治郎は続ける。
「その人は鬼なんですが、鬼舞辻の呪いを克服して、鬼舞辻を討つことを望んでいます」
「へぇ、そんな人もいるんだね」
「そうなんです。珠世さんと言うのですが、俺も倒した鬼の血を珠世さんに渡していました。鬼舞辻本人の血であれば、珠世さんの研究も大幅に進むんじゃないかと思います」
Aは、手を顎にあて、少し考えた後、
「他の人には内緒でその人に会わせてもらえないかね」
「わかりました!珠世さんに文を送っておきますので、連絡が来たらお知らせします!」
「うん、待ってるね。禰豆子早く人間に戻るといいね」
Aにそう言われ、嬉しくなった炭治郎は、はい!と元気の良い返事をする。
その返事があまりにも元気で素直だったため、Aは顔が綻んでしまい、思わず炭治郎と禰豆子の頭を撫でる。
炭治郎は恥ずかしそうな顔で、禰豆子は目を瞑り嬉しそうに撫でられていた。
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さくら(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、初めまして!コメント&高評価ありがとうございます!嬉しいです^ ^ (2021年9月30日 20時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年9月30日 18時) (レス) @page36 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» 氷飴さん、ありがとうございます!面白いと言っていただけるととても励みになります!これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年9月17日 18時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 1の時から見てるんですけど、面白くてこの作品大好きです!これからも無理ない程度に頑張ってください。応援してます! (2021年9月17日 16時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年9月17日 7時