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「そんな痣の副作用なんか治してあげるからさ、心配しないでよ」
とAが言うと、杏寿郎は目を見開き驚くが、すぐに
「本当にAは頼もしいな！」
と笑顔で言う。
「親子だね、槇寿郎にも同じこと言われたよ！」
とAも笑う。
「ただし、痣を出したら、すぐに私の反転術式を受けること！いい？」
「うむ！分かった！」
「治せると言ってもリスクはあるんだから、そこはちゃんと分かってね？」
「そうだな。Aを置いて死ぬわけにはいかないしな！」
本当にそうだよ！とAが言うと、杏寿郎はまた再度Aを愛おしそうに抱き締め、話し始める。
「Aがいなければ、25で死ぬと言われても恐らく受け入れていただろう。
だが、先程そう言われて、Aとこの先を一緒に過ごせないと思うと胸が苦しくなった。
…柱として不甲斐ないな」
と杏寿郎は困ったように言うと、
「何も死ぬことを受け入れないことが悪いことじゃない。生を望み続けることの何が悪いの？先のことを考えて何が悪いの？
この先、あれしたいな、これしたいな、ってそれを原動力に強い力を出すことが出来る。
出来る生きて、手の届く範囲の人たちの力になりたい。」
って私はそう思ってるよ、とAが言うと、杏寿郎は少し腕に力を込める。
「A…」
「私は杏寿郎の全部が愛おしいよ」
こうやって私に甘えてくれる杏寿郎も、強い炎柱の杏寿郎も、どっちも大好き。と言うAの言葉を聞くと、杏寿郎の瞳が揺れる。
「だからさ、その肩に背負ってる物、半分ずつにしよう？」
あ、私のも半分よろしくね！と冗談混じりに言うAに杏寿郎は、瞳の奥に込み上げる物を我慢して、もちろんだ、と囁く。
「ふふふ、嬉しいな」
「…A、愛してる」
そう言われ、Aはボッと身体が熱くなるのを感じた。
顔が赤くなっているのが自分でもわかるくらいだった。
だが恥ずかしさよりも嬉しさの方が勝って、杏寿郎を抱き締めている手で服をぎゅっと握る。
「私も…愛してるよ」
言葉にすると余計に恥ずかしくなり、服を握る手の力が強くなる。
「A、ここで一緒に休んでもいいか？離れ難い！」
「うん、私もそう思ってた」
とAが笑うと、杏寿郎はそうと決まれば！と軽々とAを抱き上げ、布団へ運び、おやすみと軽く口付けをした。
(兄上に許可をもらうまでとは言ったが、忍耐の修行だな)
と杏寿郎は、一人悶々としていた。
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さくら(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、初めまして！コメント&高評価ありがとうございます！嬉しいです^ ^ (2021年9月30日 20時) (
レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page36 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» 氷飴さん、ありがとうございます！面白いと言っていただけるととても励みになります！これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年9月17日 18時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - １の時から見てるんですけど、面白くてこの作品大好きです！これからも無理ない程度に頑張ってください。応援してます！ (2021年9月17日 16時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2021年9月17日 7時
