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来た道を戻っていると、時透の姿が見えたので、Aは呼びかけた。
「無一郎ー！」
「…A？」
「いたいた。帰るの早いよ」
「何かあったの？」
「ん、訓練はどうだったのかなって」
「修行にはなったけど、少し物足りなかったかな。すぐ壊れちゃったし」
と時透は悪びれる様子もなく、Aに言う。
「…そっか。じゃあ良ければ私と一戦やる？」
「え、…うん、いいの？」
「おっけーおっけー。ここじゃなんだから、広いとこ行こ」
と言い、Aは杏寿郎と戦った少し開けた場所まで時透を連れてきた。
「ここならいいんじゃないかな。いつでもおいで」
「おいでって、A、刀は？」
「あー、刀ね。今打ち直ししてもらってるからないよ」
その言葉に時透は眉を顰める。
「無くても大丈夫。余裕だよ」
と言うAに時透は眉間に皺を寄せ、少し怒りを露わにする。
「…後悔しても知らないよ」
と時透が呟くと、一気に距離を詰め呼吸を放つ。
(霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り)
滑り込む様に斬撃を放つ、が、Aは上に飛び、難なく躱す。
(垂天遠霞)
素早い突撃も、Aは腕で攻撃を往なし、躱す。
(月の霞消)
しかし、Aには届かない。
時透は攻撃が当たらないことに少し苦しい顔をする。
「お終い？じゃあこっちも行くよ」
Aは拳に呪力を込め、素早く飛び出し、時透目掛けて打撃を放つ。
時透は刀でそれを受けるが、威力が大きいため後ろに後ずさる。
すかさずAは追撃をする。
素早い攻撃に防戦一方の時透。
時透の受けきれず刀が弾かれた隙を見逃さず、Aは狙う。
(黒閃)
Aの放った黒閃は、時透の刀の側面に当たり、真っ二つに折った。
(折れた！？)
刀が折れて油断した時透を足払いし、転ばせたところに拳で寸止めをする。
「ほらね」
とニッと笑うA。
時透は少しだけ悔しそうな顔をしていた。
Aは起き上がり、転んでいる時透に手を貸し、引っ張り起こす。
「ねぇ、無一郎、なんで簡単に刀が折れたかわかる？」
「え？……わからない」
「簡単だよ。刀のこと信用してないからだよ」
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さくら(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、初めまして！コメント&高評価ありがとうございます！嬉しいです^ ^ (2021年9月30日 20時) (
レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page36 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» 氷飴さん、ありがとうございます！面白いと言っていただけるととても励みになります！これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年9月17日 18時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - １の時から見てるんですけど、面白くてこの作品大好きです！これからも無理ない程度に頑張ってください。応援してます！ (2021年9月17日 16時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2021年9月17日 7時
