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「煉獄さぁぁーん!!!」
男の子の叫び声で目が覚める。
嫌な予感がしたため、声のする方へ急ぎ向かうとAは絶句した。
「竈門少年、猪頭少年、俺がここで死ぬことは気にするな。」
(死…?杏寿郎に何が?)
急いで駆け寄ると、全身傷だらけで、左目も潰れ、腹部に何者かの手を貫通させ、膝から崩れ落ちた杏寿郎がいた。
「杏寿郎!!!」
「Aか…、鬼殺隊でもないのに勇敢に戦ってくれてありがとう。会ったばかりだが、最期に君に会えて良かった。」
「杏寿郎!ちょっと待って!!少し寝たから多分大丈夫!!」
「A…何を言っている…」
「ちょっと触るね」
「A…」
(反転術式…あまり得意ではないけど!そんなこと言ってられない!硝子に教えてもらった通り…!!)
反転術式は術式と名前がついているが、術式ではないため、六眼では視えず、自分に反転術式を施すことは慣れているが、他人にアウトプットすることは慣れていない。
(お願い…!)
Aが呪力を流すと、杏寿郎の身体が白く光る。
すると左目の傷が消えていく。
「これは…痛みが消えて行く…、どういうことだ」
(上手くいった!?腹部の傷が一番ひどかったはず!)
「ちょっとごめんね!」
Aは先に謝罪をすると、杏寿郎の隊服の前に手をかけ、ガバっと広げる。
「A!!待て!」
「ええぇぇ!!」
「おい!白髪頭!!なにしてる!」
Aの行動に杏寿郎の周りにいた2人も驚いたようで、同時に声を上げた。
「よかった、塞がった…。間に合った…!あとは?痛いところはない?大丈夫??」
「うむ!!何が起きたか正直全くわからないが、助かった!礼を言う!!」
「よかった…!」
そう言うとAは杏寿郎を抱きしめる。
「ちょ、ちょっと待て!A!!」
(ち、近い!!)
「…ごめん、疲れた、ちょっと寝る……ぐぅ。」
「Aーー!!ここで寝るんじゃない!!!起きてくれ!!」
竈門少年と猪頭少年と呼ばれた2人も顔を赤くしながらあたふたしている。
後から来た鬼殺隊の隠に色々勘違いされたのは言うまでもない。
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さくら(プロフ) - 廣岡唯さん» 廣岡唯さん、ありがとうございます!良かったら続きも読んでいただけるとありがたいです😊 (2022年11月11日 19時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い煉獄杏寿郎さ❤️ん (2022年11月11日 12時) (レス) @page41 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いちごマカロンさん» いちごマカロンさん、いつもありがとうございます!ニヤニヤしていただいて笑 中々更新出来ずすみません!もう一つの方完結させたら引き続き更新する予定ですので、よろしくお願いします! (2022年4月7日 11時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマカロン - 七話で煉獄さんが夢主に服がばってされてニヤニヤが止まらん (2022年4月5日 18時) (レス) @page8 id: d434798822 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん、コメントありがとうございます!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年8月29日 8時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年8月24日 15時