呪霊か鬼か【鬼滅の刃】【呪術廻戦】

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Aが呪力で触手を追い払っていると、急に触手が干からびていく。

(案外早く倒してくれたみたい)

そう安心していると、その瞬間


ードーン！！！

大きな音と共に車両が脱線し、大きく傾こうとしている。

(まずい！！！このまま倒れたら乗客達が危ない！！いけるか？？)




『止まれ！』





車両は斜めのまま静止し、乗客も顔に恐怖を浮かべたまま微動だにしない。


(よかった、発動した。けどこの呪力量じゃさほど保たない。杏寿郎を探さなきゃ)


Aは後方車両へ走り出し、乗客を守ろうとしている杏寿郎を見つけた。そして急いで杏寿郎へ触れる。


「！！みんな椅子にしがみつけ！！

　…む！！これは…止まっている？」


「杏寿郎！手短に聞いて！ワケは後で話す！」

「今、私は時間を止めた、けどこれももうすぐ動き出す。私は車両の衝撃をやわらげるから、杏寿郎は車両の横転を防いで！」

「時間を…！？にわかには信じ難い…が、時間がないようだ！了解した！！」

「うん！いい子！じゃあ私は行くね！もうすぐ動き出すから気をつけて！」

そう言うと、Aは屋根の上へトんだ。

(む！！いい子！！？いかん！！！)

杏寿郎は顔を赤くするも、すぐ立て直し、技を構えた。

するとすぐ時が動き出す。




「悟…力を貸して！」

車両の屋根の上ではAが車両の転倒を防ぐべく、術式を発動する。



『再構築 術式反転 赫』



Aの術式により発生した手のひらサイズの赫い球体が地面に向かい、地面に触れるか触れないかのところで爆発する。
爆風により車両の傾きとスピードが緩くなったが、まだ列車は止まる気配はない。



「炎の呼吸 壱の型 不知火！」

「昇り炎天！」

「気炎万象！」

「盛炎のうねり！」

「炎虎！」


杏寿郎が技を重ねて繰り出したところで、やっと列車が止まった。


(…よかった、なんとか止まった…、ちょっと呪力使いすぎたな、ちょっと休も…、杏寿郎もいるし大丈夫でしょ…)



Aは列車にもたれながら、意識を飛ばした。

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