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なんとか日が登る頃には起きることが出来た。
煉獄家の朝は早いらしい。
既に朝食の準備が出来ていた。
「何この至れり尽くせり感…!」
Aは朝食もぺろっと完食する。
「さて、着替えて早速お館様のところへ行くぞ!」
着替えなんて持ってない!!と内心焦ったものの、三日間気絶している間に袴を用意してくれていたため、袴に着替える。
(着方、本家で慣れてて良かった)
五条本家で正装となれば和装だったため、袴は難なく着れた。
「それでは、父上!千寿郎!行ってまいります!!」
「お館様にくれぐれも失礼のないようにな!特にA!」
「わかってるよー!」
(返事が軽い!!)
「ねぇねぇ、お館様の所ってどのくらいかかるの?」
「そうだな、それほど遠くはない!」
「そっかそっか、じゃあのんびり行こー!」
三日も寝ていたので身体が鈍っていたため、散歩にちょうどいいなと思っていたが
「A、目隠しはあるか?」
「うん、人混みに出たらしようと思って持ってきてるよ」
「それはよかった!じゃあ目隠しをしてくれ!!」
(は?人混みに出たらって言ってんじゃん!…まぁいいけどさ)
話聞いてる?と思いながら、いつもの様に目隠しをする。
するとその上からぐるぐると何重にも布と思われる物が巻かれる。
「ちょ、ちょっと何するの!!!」
「む!すまない!お館様の屋敷は一部の人間にしか教えられない!Aは目隠しだけでは見えているみたいなので、上からサラシを巻かせてもらった!!!」
「えー…さすがにこれだけ巻いたら何も見えないけど…側から見るとこの格好やばくない?」
「大丈夫だ!」
そう言うと、杏寿郎はユキを横抱きにし、猛スピードで駆け出した。
「ちょ、ちょ、ちょっと!何してるの!!」
「お館様のところへ向かっている!!居心地が悪ければ首に手を回すといい!!」
そう言う問題じゃなあああぁぁぁいと叫ぶが、駆けるのが早すぎて最早こだまのようになっていた。
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さくら(プロフ) - 廣岡唯さん» 廣岡唯さん、ありがとうございます!良かったら続きも読んでいただけるとありがたいです😊 (2022年11月11日 19時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い煉獄杏寿郎さ❤️ん (2022年11月11日 12時) (レス) @page41 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いちごマカロンさん» いちごマカロンさん、いつもありがとうございます!ニヤニヤしていただいて笑 中々更新出来ずすみません!もう一つの方完結させたら引き続き更新する予定ですので、よろしくお願いします! (2022年4月7日 11時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマカロン - 七話で煉獄さんが夢主に服がばってされてニヤニヤが止まらん (2022年4月5日 18時) (レス) @page8 id: d434798822 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん、コメントありがとうございます!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年8月29日 8時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年8月24日 15時