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「ふん、どうせ!大したことはない!」
「Aは致命傷を負った俺の傷を癒してくれました!」
「…なに?傷を癒す?だと?」
そう言うと初めてAの方を見た。
笑顔でイェーイ!とサムズアップをしている。
「反転術式って言うんだけどね、ほんとは他人に使うのって、ちょー!!難しいの!でもなんか出来ちゃった!」
あまりにもAが軽く言うので、毒気を抜かれてしまったのか、口調も落ち着いてきた。
「今までのやつとは何か違うようだな…、杏寿郎説明しろ!」
「わかりました!!」
杏寿郎はAから聞いたことを、父親に説明をする。
途中、信じられん…と何回か呟いていたが、その度にAがウインクをしながらサムズアップをするので、呆れていた。
「信じられん…が、信じるしかないようだな。」
「おじさん、頭硬そうだけど、中々見る目あるねー!!」
(お、おじさん…!)
「A!おじさんではないぞ!!」
「こほん、名乗ってなかったな、煉獄槇寿郎だ」
「槇寿郎ね!これからよろしく!!」
(よ、呼び捨て…)
「父上!Aはちょっと距離感がおかしい!!勘弁していただきたい!!」
「う、うむ。息子の命の恩人だ、多少は目を瞑ろう。ところで…」
槇寿郎は杏寿郎の話を聞いていて浮かんだ疑問をぶつける。
「時間を戻せると言うのなら、妻を助けてもらうことは出来るのだろうか。」
「父上!?」
杏寿郎は激しく吃驚した。
思いもよらぬ質問に吃驚したのもそうだが、真っ先に母上のことを聞いたということにも。
「…出来るとは思うよ」
「ほんとか!!!」
「ただ、出来ることとやっていいかは話が違う」
(!!)
「仮に私が戻って、奥さんを治したとする。奥さんは元気になるよね。だけど奥さんが元気になることによって 今 がなくなる。どこかに代償は来るはずだよ。」
「俺が変われるなら変わる!!だから…「そんな都合いい代償なんてない」
「その代償が槇寿郎の別の大切な誰かに来ることになるかもしれないよ」
「今いる普通が普通じゃなくなるよ」
はっと、槇寿郎は杏寿郎を見る。
(やっぱりさっきの言葉は杏寿郎を心配して投げた言葉なんだ。不器用だねー!)
「私も悟を戻してるから言えた口じゃないけど、ほら、いい代償がここにいるでしょ?」
と自分を指さす。
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さくら(プロフ) - 廣岡唯さん» 廣岡唯さん、ありがとうございます!良かったら続きも読んでいただけるとありがたいです😊 (2022年11月11日 19時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い煉獄杏寿郎さ❤️ん (2022年11月11日 12時) (レス) @page41 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いちごマカロンさん» いちごマカロンさん、いつもありがとうございます!ニヤニヤしていただいて笑 中々更新出来ずすみません!もう一つの方完結させたら引き続き更新する予定ですので、よろしくお願いします! (2022年4月7日 11時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマカロン - 七話で煉獄さんが夢主に服がばってされてニヤニヤが止まらん (2022年4月5日 18時) (レス) @page8 id: d434798822 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん、コメントありがとうございます!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年8月29日 8時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年8月24日 15時