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他愛もない話で四人盛り上がっていると、時間もあっという間に過ぎて行った。
千寿郎が目を擦り出し首をカクンとさせるとそのまま眠ってしまった。
「眠かったようだな、俺が布団まで運んでくる。俺も寝るから、お前達も程々にして寝れよ」
杏寿郎は俺が運びます！としつこかったが、たまには父親らしいことをさせてくれと言うと、杏寿郎は身を引いた。
(杏寿郎、上手くやれよ)
槇寿郎は、心の中でいつまでも浮いた話を聞かない息子を応援した。
「杏寿郎飲んでるーー？？」
「うむ！だが少し飲み過ぎてしまったようだ」
「お、でももう少し付き合ってよー？」
と目をとろんとさせてAが言う。
ほらほら、飲も！槇寿郎が杏寿郎のために用意してたお酒だもん、飲まないと！と言ってお猪口に並々日本酒を注ぐ。
「わ！ごめん！注ぎすぎちゃった！溢れちゃったね！」
拭く物取ってくる！と立ち上がろうとした、その時
「行くな」
急に腕を引かれ、体勢を崩し、そのまま杏寿郎の上に倒れ込む。
「ちょ、ちょっと杏寿郎！？」
「A、少しこのままでいてくれないか」
杏寿郎がAを強く抱き締める。
「え、えっ、何何？？」
Aの心臓が飛び出てしまうのではないかと思うくらい大きく鼓動している。
「き、杏寿郎…？」
恐る恐る見上げると、優しい笑みを浮かべる杏寿郎と目が合う。
(っ！！！)
Aの心臓が飛び跳ねた。杏寿郎から目が離せない。
「A、俺もAの側にずっといる。Aの兄のようにはなれないかもしれないが、Aのことを守る」
「だから、泣きたい時は泣け。寂しい時は寂しいと言ってくれ。Aが俺にしてくれたように、俺もAを支えたい」
「きょうじゅろ…！！」
名前を最後まで言う前に、今まで溜め込んできた涙が溢れ出す。
渋谷で呪霊の策により多くの仲間を失い、微かな望みをかけて悟の時間を戻し、一人でこの時代に来た。
自分で無意識のうちに鍵をかけて気付かないようにしていた感情を、いとも容易く開けてくる。そして受け止めてくれる。
「杏寿郎…！！」
何度も名前を呼ぶ。
「A」
名前を呼んでくれる声、人より高い体温と大きな手のひらで頭を撫でてくれるのが心地良く、Aは杏寿郎にしばらく身を預けていた。
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さくら(プロフ) - 廣岡唯さん» 廣岡唯さん、ありがとうございます！良かったら続きも読んでいただけるとありがたいです😊 (2022年11月11日 19時) (
レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い煉獄杏寿郎さ❤️ん (2022年11月11日 12時) (レス) @page41 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いちごマカロンさん» いちごマカロンさん、いつもありがとうございます！ニヤニヤしていただいて笑 中々更新出来ずすみません！もう一つの方完結させたら引き続き更新する予定ですので、よろしくお願いします！ (2022年4月7日 11時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマカロン - 七話で煉獄さんが夢主に服がばってされてニヤニヤが止まらん (2022年4月5日 18時) (レス) @page8 id: d434798822 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん、コメントありがとうございます！とても嬉しいです！これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年8月29日 8時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2021年8月24日 15時
