128 ページ29
貴方目線
作戦を考えながらも必死に逃げ回っているが、全く良い案が浮かばない
むしろどんどん悪い方向に考えてしまっている自分がいる
『あぁもうどうすりゃいいのよ...！』
体力も底をつきかけながら、中庭を走る
すると頭上から、「A！！」と声がしたので、思わず立ち止まってしまった
それと同時に、剛田に捕らえられ、髪の毛をぐっと掴まれる
剛「ﾊｧ...ﾊｧ...やっと捕まえたぜこのくそガキィ...！」
息を切らしながらも、私について来られたのは評価してやろう
聞こえた声の方向に目を向けると、屋上からこちらを心配そうに見つめる理子と伊藤くん
どうやら先程聞こえたのは理子の声のようだ
『理子！伊藤くん！』
伊「待ってろA！！今そっちに((三「待て伊藤」み、三橋？」
三「俺がやる」
伊藤くんの言葉を遮ったのは、何かを抱えながら屋上に身を乗り出す三橋くん
大きく息を吸ったかと思えば
三「A！！そこどいてろ！！」
と叫んだ
いやいや、どけって言われましても()
おいら身動き取れないのよ
どうしようかと考えていると、三橋くんが抱えているものが目に入る
それを察した私は
持っていたくないで髪をバッサリと切った
パラパラと落ちる髪
軽くなる頭
困惑している剛田を余所に、急いで距離をとる
『三橋くん！！』
三「...これでもくらいやがれ！！」
投げられたヤシの実
それをグーパンで砕く剛田
と同時に舞う砂色の粉
どうやらヤシの実に胡椒を詰めたらしい
言うなればヤシの実爆弾だ
目眩ましと咳き込みとで大変な感じになっている剛田目がけて、思い切り蹴りをお見舞いする
もろに入ったのか、その意識は途切れ倒れこんだ
なんとか剛田を撃退し、坂本も正気(？)に戻った
無事ひと段落したということで、三橋くんと伊藤くんと理子が下まで降りてくる
と、三橋くんにほっぺたをむにぃーっと思いっきりつねられた
『いひゃいいひゃい！！なにひゅんのさ！！』
三「おーまーえーはー！！！なんっでいつもそういうことするかなァ！？！？」
さらに力を強める三橋くんの横には、怒っているというよりかは悔しそうに私の髪に手を伸ばす伊藤くん
伊「髪は女の命でしょ！！あんなに躊躇なくバッサリ切っちゃうなんて...！！」
『ふぁれがいひはんいいかなって...』
いや、痛いって言ってるじゃん！！！？？？()
離してくださる！？！？()
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴美歌 - 久しぶりに読みました！やっぱり面白いです！これからもよろしくお願いします！ (2021年5月29日 7時) (
レス) id: 532a2a29eb (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - ウルロさん 楽しく読ませていただいてます！更新無理のない様に頑張ってください！！ (2020年11月24日 7時) (レス) id: db4fa22712 (このIDを非表示/違反報告)
鈴美歌 - お久しぶりです！久々の更新嬉しいです！でも無理しないでくださいね！ (2020年10月19日 19時) (レス) id: 5ffb6e02ad (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 続き求む! (2020年10月7日 16時) (レス) id: f717bd1242 (このIDを非表示/違反報告)
ウルロ(プロフ) - 鈴美歌さん» ご連絡が遅くなってしまい申し訳ありません...私事ですが最近忙しくなってきてしまいまして...！でも最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年9月21日 10時) (レス) id: 6159e7dc01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ウルロ | 作成日時：2020年9月6日 23時
