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久々の更新で申し訳ない...!
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貴方目線
佐川くんを家まで送り届けながら、昨日何があったのかを聞いた
簡単に説明すると、佐川くんは三橋くんに屋上から椰子の実を投げさせられたらしい
普通椰子の実が屋上ほどの高さから当たったら一溜まりもないが、あのヤクザ野郎が落ちてきた椰子の実をパンチ一発で粉々にしたらしい
それを見て驚いた四人は逃げたが、今日佐川くんだけ捕まりピカピカにされてしまったんだとか
『ごめんね...私も着いていってたらもしかしたら止められたかもしれないのに...』
佐「いや...Aちゃんのせいじゃないよ...」
そう言ってヘラヘラと笑ってみせる佐川くんだが、落ち込んでいるのが目に見えて分かる
そりゃ毎日リーゼントにセットするぐらい手入れしていた大事な髪だ
落ち込むのも無理はない
佐「...ねぇ、Aちゃん」
『ん?なぁに?』
佐「Aちゃんって、人を好きになるのに髪は気にならない...?」
その、恋愛的な意味で...とゴニョゴニョと話す佐川くんを見ると、その顔は茹で蛸みたいに真っ赤で
思わずかわいいと思ってしまった自分がいる
好きな人でもいるのかな?
『んー...あんまり気にしたことないかな...』
佐「じゃ、じゃあ!他に人を好きになるのに必要な条件とかってある?」
『え、いやぁ...特に...』
佐「じゃあ、他にして欲しいこととか、欲しい物とか!」
『んー特に...あ、強いて言うなら聖子ちゃんの新しいレコードが欲しいかな...というかこんなこと聞いて何になるの?』
佐「えっあっいやぁ?その、す、好きな人の趣味にAちゃんが似ててさ!!」
そっか...役に立てずにごめんね?と話すと、大丈夫!元気出た!と笑った佐川くん
さっきと違う心からの笑顔に、私までほっとした
佐「じゃ、じゃあ!この辺で大丈夫!また明日!!」
『え、あ、うん!』
また明日、と口から溢れたときには、既に佐川くんは駆け出してしまった後で
なんか焦ってたような、喜んでいたような...?分からないけど、走るほどの元気があるなら大丈夫そうだ
よし、と一息ついて、私は帰路に着くため来た道を引き返した
佐「Aちゃんの欲しい物ゲット...!」
なんてスキップしてることなんて知らずに
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鈴美歌 - 久しぶりに読みました!やっぱり面白いです!これからもよろしくお願いします! (2021年5月29日 7時) (レス) id: 532a2a29eb (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - ウルロさん 楽しく読ませていただいてます!更新無理のない様に頑張ってください!! (2020年11月24日 7時) (レス) id: db4fa22712 (このIDを非表示/違反報告)
鈴美歌 - お久しぶりです!久々の更新嬉しいです!でも無理しないでくださいね! (2020年10月19日 19時) (レス) id: 5ffb6e02ad (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 続き求む! (2020年10月7日 16時) (レス) id: f717bd1242 (このIDを非表示/違反報告)
ウルロ(プロフ) - 鈴美歌さん» ご連絡が遅くなってしまい申し訳ありません...私事ですが最近忙しくなってきてしまいまして...!でも最後まで頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年9月21日 10時) (レス) id: 6159e7dc01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウルロ | 作成日時:2020年9月6日 23時