忍ガールは愛される

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貴方目線

三橋くんを追いかけるように伊藤くんと屋上に向かう

屋上に着き、私が屋上のドアに手をかけると、伊藤くんが開けるのを止めるように手を重ねてきた

『ん？伊藤くん？この手はなんだい？早くしないと三橋くんやられちゃうかもしれないよ？』

まぁ、連れてったの佐川くん達だし、内心そんなに焦っていない

だってあいつら雑魚だし()

正直目つぶっても勝てる自信しかない

伊「いや、Aちゃんは女の子でしょ？女の子に喧嘩なんて危ないことさせられないよ。ここで待ってて？」

さっきのことを気にしてるのか、わざわざ目線を合わせるように膝に手を当てて気持ち柔らかい声で話しかけてくる伊藤くん

うーん、馬鹿にされてるのか天然なのか分からんが...まぁいいか。後々対応も変わってくるだろ

『でも、伊藤くん喧嘩出来るの？今日からツッパリなんでしょ？』

伊「いや、まぁそれは...ってえっ！？なんで知ってるの！？」

心底驚いた様子で叫ぶ伊藤くんの口を慌てて抑える

ここがリンチ(仮)の前の扉だということをお忘れか？？

『明らかにいい人オーラ出てるから！でもそっかぁ、それならこれを初陣にしちゃうってのもありかもね！』

伊「う、初陣...？」

ツッパリは他校からも絡まれる率が高いから、と付け足す

あの様子じゃ、きっと三橋くんも高校デビューならぬ転校デビューでのツッパリだろう

実際、ツッパリの見た目なのに喧嘩が出来ないとなるとこの世界では生きていけない

よし









『伊藤くん、耳貸して』

さぁて、祝！初ッパリ！！

初陣じゃあ！！

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