忍ガールは愛される

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貴方目線

三橋くんがこちらに気づいたことを確認した上で、ヤクザ(偽)の人達に拉致られる演技をした

連れて行かれながら、あー緊張した...と溢すと、「すみません、巻き込んじゃって...」と謝ってくれた腕を掴んでいる道場の人

やばいかわいい()

『大丈夫ですよー』と返すと、どうやら目的地の廃部屋に着いたようだ

しばらく口論しているふりをしていると、

三「どーーーん！！」

と三橋くんが助けに来てくれた

卵をガンガンに投げつけながらも戦ってくれている三橋くん

うんとっても卑怯なところは変わらないね！！()

すると、三橋くんが理子の手を引いて助けたと同時に、私は無事だったヤクザ(偽)の人にぐいっと手を引かれ刃を首もとに突きつけられた

偽物の刃だと分かってても流石にびびる

『み、三橋くｯ((「ｸﾞｧ...ｯ」えっ』

三橋くんに助けを求めようと呼びかけた途端に倒れるヤクザ(偽)さん

どうやら三橋くんの蹴りが飛んできたようで

気づいたときには私は三橋くんの腕の中だった

三「汚ぇ手で触ってんじゃねぇよ」

とすごい低い声で吐き捨てた三橋くんにちょっとドキッとした気がする

肩を抱かれたまま部屋から出ると、待っていてくれた理子といつの間にか来ていた伊藤くんがいた

三橋くんのもとをそっと離れ、理子の隣に立つ

理子も三橋くんの強さに納得したようで、実は演技だったことを話そうと三橋くんに向き合った

理「ありがとう三橋くん。実はこr((伊「あれ？Aその手どうしたの？」えっA怪我したの！？誰に！？どいつ！？どのクソ野郎！？()」

いや落ち着け？？？？

しかし自分でも気づかなかったが怪我していたのは事実だったようで、チクリと痛みが走る左手を見ると、ピッと切れた跡が出来ていた

『あー、本当だ。でもこれくらい痛くもかゆくm((三「見してみ」え？はい』

なんだ？見て痛がりたいタイプか？と素直に左手を差し出すと、そっと下から手を重ねてくる三橋くん

いやなんだその優しい触り方怖いぞ()

心の中でツッコミをすると、三橋くんの空気が変わったのがひしひしと伝わってきた

三「...ちょっと忘れ物してきた」

伊「俺も探すの手伝ってやるよ」

低い声で先程の部屋に入っていく三橋くんと伊藤くん

これはまずい

理「大丈夫A！？あぁ、ごめんなさい私のせいで...」

『私は大丈夫だから！それよりも二人を止めないと！！』

ブツブツと暗い顔で何かを呟く理子を引きずりながら、急いで二人の後を追った

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