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「炎の呼吸は大丈夫そうだね!」


「うむ!だがAの身体だからな!傷つけないようにしなければ!!」


杏寿郎の気遣いが嬉しかったものの、


「ははは、気にしなくていいよ。いっつも傷だらけだもん」


とAは苦笑する。


「そんなことはない!そして何より俺が気にする!!」


「…杏寿郎。嬉しいけど、その姿じゃなんか変な感じ」


と二人は笑い合う。









「さて、任務の後だったから、本当はお風呂でさっぱりしたかったけど、今日は止めておいた方がいいかな…」


「む!悩ましいな!!」


「本当だよね…」


残念そうにするAを見て、


「Aに面倒をかけてしまうが、俺が目隠しをして入るのは構わないが!!」


と杏寿郎が言う。


「それはいいんだけど…、うーん、やってみよう、か?」


Aが言うと、杏寿郎も了解した!と言い、二人は湯浴みの準備をして、風呂場へ向かう。







「じゃあ、目隠しするね?」


「うむ!きつく巻いてくれ!!」


風呂場に着いて、Aは杏寿郎の目に何重にも目隠しを巻く。


「どう?」


「何も見えんな!!大丈夫だ!」


「そっか、よかった。

じゃあ脱がすね」


「うむ、頼む!!」


とAは自分の身体の服を脱がせることに少し違和感を感じながらも、脱がし終えた。


「全部脱がしたよ!」


「そうか!何か変な感じがするな!!」


目隠しをされ、されるがままの杏寿郎は側から見るととても滑稽な様子であった。


「じゃあ私も脱ぐからちょっと待ってて、……!!」


Aはふと冷静になると、自分は杏寿郎の身体を見てしまうことに気が付いた。


「…杏寿郎、服着たままじゃ洗うの厳しいかな…」


「む!俺のことなら気にするな!脱いでもらって構わないぞ!」


「…いや、私が、気にし、マス」


と何故かカタコトになるA。


「では、褌だけ付けたままにしてはどうだろうか!」


「…ソウダネ…」


Aは諦めたように、褌だけ残して、全て脱いだ。



今まで、少しだけは見たことがあったが、こんなに間近に杏寿郎の身体を見ることがなかったので、Aは予想通りの引き締まった身体に対し、目のやり場に困っていた。


しかしどうしても目がそちらに行ってしまい目を向けると、身体の至るところに、傷跡が残っており、鬼との戦いの壮絶さを物語っていた。


「…杏寿郎、傷だらけだね」

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さくら(プロフ) - 伏黒パパ推しさん» 伏黒パパ推しさん、コメントありがとうございます!また入院されてたんですね、でも良くなられたみたいで良かったです!また何かリクエスト等ありましたら、書いてみたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2022年1月23日 12時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
伏黒パパ推し - お久しぶりです。退院してから二週間後ぐらいにまた体調を崩して1ヶ月半また入院してました。でも今は回復していますので安心してください。入院中もこの小説見ながら元気をもらっていたので続きをお待ちしてます。 (2022年1月23日 4時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» こちらでコメントいただいてたの気付かずすみません!氷飴さん、いつもありがとうございます!文章に自信があまりないので、そのお言葉はとても嬉しいです!呪術はーの方ももう少し進んだら短編書きたいと思っているので、お付き合いいただけると嬉しいです! (2021年12月20日 23時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 本編も読ませてもらってます!文を書くのがとても上手ですね!とても面白かったです! (2021年12月3日 7時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 煉獄さん推しさん» リクエストのもの、お待たせしました!続編に続いておりますので、よかったら読んでみてください^ ^ (2021年11月16日 20時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2021年9月23日 16時

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