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杏寿郎の元へ飛ぶと、杏寿郎は鬼を追いかけている最中であった。
「まだ逃げてるの?」
「うむ!情報の通り、逃げ足が速い!!」
「よし、じゃあ私が時間を止めて、鬼の前に行って捕まえて来る!」
と言うとAは、
『止まれ』
時間を止める。
遮蔽物のない川辺であるため、鬼の前まで行くことは簡単に出来た。
Aは動き出した瞬間捕まえようと、鬼の前を陣取ると、時間を動かす。
…しかし、Aは考えが少し浅かった。
猛スピードで動いている物の時間を止めるということは、再度動かした後も猛スピードであるということを。
「あ、やば」
思った時にはもう遅かった。
Aは鬼と衝突した。
鬼は衝突の衝撃で意識を失ったが、Aは鬼の身体の特徴のぶよぶよに衝撃を吸収されて大したことにはならなかったが、そのぶよぶよに埋まったまま、鬼と共に川へ落ちて行く。
落ちる前に、術式を発動し、飛ぼうとしたその瞬間、
「A!!」
と杏寿郎が駆けて来る。
(あ、え!うそ!杏寿郎!?やば、間に合わな…)
手を伸ばすも術式の発動の方が早く、空を切る。
杏寿郎もAがいなくなったことに、一瞬気を取られ、そのまま鬼と共に川に落ちる。が、
「杏寿郎!頸、斬って!」
と言われ、すぐ様刀を抜き、気絶している鬼の頸を斬ると、鬼は消滅する。
「ごめん!!」
と杏寿郎を川から引き上げ、謝るA。
「いや、俺の方こそ、Aが飛べることを忘れていた!!」
「いや、私が色々ヘマしちゃったよ」
「だが、無事鬼は倒せた!何も問題はない!」
と言う杏寿郎の唇は青くなってきている。
無理はない。今日は一段と寒い夜で、尚且つ、全身ずぶ濡れである。
「いや!問題あるよ!杏寿郎寒いでしょ!!」
「何も寒くなど、ない!…へっくしょい!」
言ってる側からであった。
「ちょっと、近くで暖取れるところないかな?風邪引いちゃうよ!!」
「そうだな。近くに藤の花の家紋の家がある。少し寄らせてもらおう!…へっくしょい!」
「へぇ、そんなのあるんだ!そうしようか!!」
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さくら(プロフ) - 伏黒パパ推しさん» 伏黒パパ推しさん、コメントありがとうございます!また入院されてたんですね、でも良くなられたみたいで良かったです!また何かリクエスト等ありましたら、書いてみたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2022年1月23日 12時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
伏黒パパ推し - お久しぶりです。退院してから二週間後ぐらいにまた体調を崩して1ヶ月半また入院してました。でも今は回復していますので安心してください。入院中もこの小説見ながら元気をもらっていたので続きをお待ちしてます。 (2022年1月23日 4時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» こちらでコメントいただいてたの気付かずすみません!氷飴さん、いつもありがとうございます!文章に自信があまりないので、そのお言葉はとても嬉しいです!呪術はーの方ももう少し進んだら短編書きたいと思っているので、お付き合いいただけると嬉しいです! (2021年12月20日 23時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 本編も読ませてもらってます!文を書くのがとても上手ですね!とても面白かったです! (2021年12月3日 7時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 煉獄さん推しさん» リクエストのもの、お待たせしました!続編に続いておりますので、よかったら読んでみてください^ ^ (2021年11月16日 20時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年9月23日 16時