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不死川はAの肩を掴んで揺らし、起こそうとするが、一向に起きる気配がない。


(こうなったら仕方ねェ!!)


と不死川は寝ているAの肩を掴み上半身を起こし、抱き締める。


「A!起きろォ!!」









ーーー

「ねぇ、A。」


(ん?傑?どうしたの?)


「私達はいつまで終わりの無いマラソンゲームを続ければいいんだろうね」


(…傑、疲れてるなら少し休もう?)


「君達兄妹であれば出来ることを出来ないと思い込んでやろうともしないのかい?」


(傑、落ち着いて?)


夏油の頭に縫い糸のような物が現れてくる。


「悟がいなくなれば、Aは躊躇なくその力を使うのかな?」


夏油は醜い笑みを浮かべて、突然現れた悟の首元に手を回す。


(止めー)



「A!起きろォ!!」


ーーー



Aは不死川の叫び声で目を覚ました。


「あれ、ここは…、さ、ねみ?」


と名前を呼ばれ、不死川はハッと腕を離してAを見る。


「A、起きたかァ。随分魘されてたみてェだな」


と言う不死川は全身傷だらけであった。


「え!?実弥、どうしたの!?その傷?」


「何でもねェ。ちょっとそこで転んだだけだァ」


「転んでそんな傷って、転げ回ったりでもしたの?」


とふふ、と笑うAを見て、人の気も知らんで、と思う不死川だったが、笑ってるならいいかァ、とフッと笑う。


「あれ、でもなんで実弥がここに?」


「美味そうな桃が採れたからよ、持ってきたら、煉獄に看病頼まれたわけだァ」


「え、マジ!桃?」


「おう、さっき剥いたのがあるぞォ」


と不死川が桃を探すと、先程の衝撃で至る所に散らばってしまっていた。


「って、転んだはずみに落としちまったんだった。もう一回剥いてくらァ」


不死川が立ち上がろうとするが、Aはその手を引き留め、


「実弥、ありがとね」


と反転術式を流して傷を癒す。

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さくら(プロフ) - 伏黒パパ推しさん» 伏黒パパ推しさん、コメントありがとうございます!また入院されてたんですね、でも良くなられたみたいで良かったです!また何かリクエスト等ありましたら、書いてみたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2022年1月23日 12時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
伏黒パパ推し - お久しぶりです。退院してから二週間後ぐらいにまた体調を崩して1ヶ月半また入院してました。でも今は回復していますので安心してください。入院中もこの小説見ながら元気をもらっていたので続きをお待ちしてます。 (2022年1月23日 4時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» こちらでコメントいただいてたの気付かずすみません!氷飴さん、いつもありがとうございます!文章に自信があまりないので、そのお言葉はとても嬉しいです!呪術はーの方ももう少し進んだら短編書きたいと思っているので、お付き合いいただけると嬉しいです! (2021年12月20日 23時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 本編も読ませてもらってます!文を書くのがとても上手ですね!とても面白かったです! (2021年12月3日 7時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 煉獄さん推しさん» リクエストのもの、お待たせしました!続編に続いておりますので、よかったら読んでみてください^ ^ (2021年11月16日 20時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2021年9月23日 16時

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