story4 ページ28
.
事件解決後。
Aの愛車は車検に出していて、時間も遅いため、工藤邸の客室に泊まることになった。
コナンも事件の話をしたい、と一緒に泊まるようだ…といっても元は彼の家だが。
｢…おなかすいた。｣
事件の話が終わり、大量にあるミステリー小説を読み漁っていると、コナンが唐突に言った。
｢残念ながら、今日はこんなことがあったので冷蔵庫には何も…｣
Aは、仮の姿とはいえ、凄腕のスナイパーが家庭的なことを言うので少しだけ笑みが零れた。
確かに、まだ沖矢お手製のシチューが残っているが、Aらは昼間に既に食べているため、夜も同じメニューなのは避けたい。
腹ペコのコナンにはシチューだけでは足りないだろう。
｢…沖矢さん、ご飯とチーズはありますか？｣
｢ええ、少しならありますけど…｣
｢晩御飯、私が作ります。｣
コナンと沖矢は、Aの突然の発言に驚いて顔を見合わせた。
＊＊＊
Aは、バターとケチャップ、塩コショウで味付けした余ったご飯を耐熱皿に入れた。
｢沖矢さん、この上にシチューを載せてください｣
トロトロとご飯の上にシチューがかけられる。
このようにシチューを食べる地域もあるようだが、これで完成ではない。
｢はい、コナンくん。チーズとパン粉をかけて｣
Aがそう言うと、彼は小さな手でパラパラとチーズとパン粉を載せた。
見た目は小学生だということもあり、料理をする姿は本当に可愛い。
Aは工藤邸のとても大きいオーブンに耐熱皿を入れた。
｢えーと、6分くらいで出来ると思いますよ｣
そう言うと、2人は何を作っているか分かったらしく、微笑んだ。
＊＊＊
｢おいしい！｣
工藤邸には食欲をそそるいい匂いが広がっている。
Aが作ったドリアは2人にも好評で、器からあっという間に料理が消えていく。
｢沖矢さんが美味しいシチューを作ってくれたおかげよ｣
｢そんなことないですよ…よくこんなもの思いつきましたね。料理はお得意で？｣
｢まぁ、人並みには…｣
料理を褒められた照れ隠しに、Aはスプーンを口に運んだ。
一人暮らしのため、食卓を数人で囲む機会があまりない。
たまにはこういうのもいいな、とAは幸せそうに笑った。
.
＊例のハムサンド回的な話が書きたかっただけです…笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1058人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つむぎ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月26日 20時) (
レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年6月26日 10時) (レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます！まったり更新していくので、気長にお待ちください!! (2019年5月12日 10時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 素晴らしすぎます…更新頑張ってください! (2019年5月11日 23時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つむぎ | 作成日時：2019年4月18日 2時
