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♯6 あの頃 ページ9

小学校からの帰り道、私はいつもこの2人と一緒だった。
南条由花は、低学年の頃からの親友である。
私と違ってすごく元気で明るく、いつも帰るメンバーのムードメーカーだ。
もう1人は鬼塚玲夜。彼はよく私達をからかってくる上少し口が悪いが、結構良いヤツ。

「A、算数の宿題教えて!」

『いいよー!』

「お前、まだ終わってなかったのか?提出明日だぞ〜」

「うるさいうるさーいっ!!」

アハハハハ

そんな他愛ない会話をしながらの帰り道は、すごく楽しかった。ただし、集団下校という縛り(なんて先生の前で言ったら間違いなく怒られるだろう)がある日を除いては。
だって、私と同じ地区に仲のいい友達なんてほとんど居ないんだもの。

この2人と家はやや近いけど、残念ながら住んでいる地区は違う。

はぁ、今日も音読の宿題、か・・・どうしてこんなことを毎日やらされるんだろう。とはいえ、与えられた課題はしっかりやらなくては。
・・・と思いながらも無事に宿題を終え、一日が終わろうとしていた。

あ、明日は久しぶりの4時間だ。高学年になってから6時間ばっかりだからなあ・・・
誰かと遊びたいな。

「そろそろ寝なさーい」

あ、いけないもうこんな時間か!

『はーい』

明日も良い日になりますように。
〜♯6 あの頃 END〜

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作者名:夜桜音羽 | 作成日時:2015年6月28日 18時

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