笑う君には治が来る【宮治】

来る ページ10

貴方side



・




「おさむくーん、」



体育館の隅で不貞腐れてる治くんに話しかけてみる



治「、、」



「どーしたの？治くん言わなきゃわかんないってー、、」



顔を覗き込もうとしたら、


ぐるっと視界が回って、目の前が治くんの顔でいっぱいだった



「お、おさむくん、、？！！！」



治「、、なんや、」



「みんな見てるって！恥ずかしいやんか、」



治「みんな見てへんところやったらええんか？」



「ちょ、そーいう意味やなくて！！」



何で都合のいい解釈しかしないのさ、、

もう、、本当に



「ばか、」



治「は？」



「何で拗ねてるか私でもわかんないよ、、そんな無視とかされたら嫌いになったとか不安になるじゃん、」



治「、、」



「女の子はそんなことでも気にするの、」



「私だったらよかったけどさ、私以外だったら泣いてるってば、」




治「すまん、、」




でもね、嫌いになるわけないのは私もわかってるよ、



ずっと一緒に居た幼馴染だし、考えることくらい簡単に分かるもん。



「今ならちゅーで許してあげますよ」



好きとか、愛してるとか、かわいげのある事なんて言えないし、



寧ろ可愛げなんて一切ないし、



でもそんな私を治くんは


嫌な顔なんてしない



おっきーい器で、優しく笑って





・




治「仰せのままにお姫様、」





許してくれるんだ




・

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