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もう私を育てられるお金がないんだって。それで捨てられた。しかも大好きなお母さんに。
お母さんは優しいから暖かい時期に私を捨てた。私が生き残れるように少し食べ物もくれた。
でもやっぱり心細いし寂しかった。外は暖かいけど心は寒かった。
そんな時、黒髪の背が高いコートを着たお兄さんに声をかけられた。
『……1人か?』
私は戸惑った。なんて言えばいいかなんてわからない。
今までの人は名前をいえばどこかへ行ってしまう。多分それは親がいると思うから。
誘拐したら探しに来るかもしれない。きっとそういうことを防ぐために連れていかないのだろう。
他の子が何人も連れてかれるのを見てきた。私もついにこの人に連れ去られるのだろうか。
でももういっそ連れて行ってもらいたい。
少なくとも家のような地獄はないだろう。そうなったらまた消えればいいだけの事だし。
死ぬなら死ぬでこの治安の悪い世界から抜け出せる。
貴「1人…です。」
?「そうか、じゃあ俺についてこい。」
言われた通りついて行くとそこには2人がいた。
?「あれ?団長遅かったね?ってその子誰??」
?「あぁ、こいつは使えると思ってな…連れてきた。」
?「使える?だたら能力奪えばいいだけね。団長なぜそれしなかたか?」
?「捨てられてるっぽくてな、自分と重ねるとそんなこと出来なかったんだよ。
まぁ別に人数がいっぱいいっぱいって訳でもないしいいだろ。ってことで自己紹介な。お前をここまで連れてきた俺はクロロ=ルシルフル。ここでは団長って呼ばれてる。」
?「俺はシャルナーク=リュウセイ。みんなからはシャルって呼ばれてるよ。
団長がいない時はわりと仕切ってたりするからよろしくね。」
?「私はフェイタン=ポートオ。みんなからはフェイて呼ばれてるね。拷問が好きよ。」
何だこの人達、怖そう。でも殺されるわけではない…のかな?
クロロ「他にもいるんだが今は生憎いなくてな。帰ってきたら紹介する。」
そう言われて部屋を案内された。
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作者名:桜璃流 | 作成日時:2021年1月22日 23時