――広く、何処までも続く空を仰いで、俺は一筋の涙を零した。
そこに意図的な何かは介在していなかったが、自分が何に涙しているのかは理解していた。
悲しい、俺は悲しいのだろうか。虚しい、いや、それも違うな。
彼女との時間は他と比較にならないほど短く、刹那的で、偶然という必然で満ちていた。寧ろ、それしかなかったと言っても良い。
ただ、まだ実感が湧かないだけか、彼女に対する想いがそれほどだっただけか。
けど、そうだったとしても、俺は彼女を愛していた。そこだけは確かで、絶対だと言い切るだけの自信が不思議とある。
――彼女が、想いを馳せた空は、彼女が思うほど綺麗なものでもなく、ただ単に果て無く広がっているだけだった。
〜〜〜〜〜〜
▽不謹慎な言動があります。
▼ホークスのお話です。
▽誤字脱字あるかも。
▼博多弁はにわか。
▽評価・コメントよろしくお願いします。
▼一応、二部構成の予定。
▽ハッピーエンドではありません。
▼OKな方、どうぞ！
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作者名：緋猫りり | 作成日時：2018年11月3日 7時
