コンビニ ページ9
ーーキッド宅
『はぁあ〜やだなぁ〜あ〜〜。』
冒頭から項垂れるわたし。
何がいやなのか……。
それは。
『テスト１週間前だよぉ〜！！』
｢うるせェ！わかってるわ！｣
『ねえキッド〜赤点組のわたしたちはまた赤点フィーバーなのかなぁ〜？』
｢それが嫌だから今から勉強してんだよおれは。｣
『え！キッドが勉強してるの！？え、なに、明日大雪…？』
｢その顔うぜェな！｣
毎回のテストでひとつは赤点を取っているわたしとキッドは、先生から �爐覆�よし赤点組�瓩噺討个譴襪茲Δ砲覆辰拭�
『前回全然勉強してなかったくせに、なんで今から真面目にやってんの？』
はあ、とため息をついて、何故か今回真面目に勉強しようとしているキッドを見やる。
｢………バイク。｣
『え？』
｢バイク、買ってもらえる約束なんだよ。赤点取らなかったら。｣
『……キッドがご褒美目当てに頑張ってるの…？』
｢うるせェ！お前は一言余計なんだよ！
もう真面目にやるから邪魔すんな！帰れ！｣
『え〜…、わかった！わたし真面目にやる！』
｢最初っからやれっつーの。
次喋ったら二度と口聞いてやらねェからな？｣
『………。』
口聞いてもらえないのは素直に悲しいから
黙ってやることにします。
前回赤点は数学、化学。
わたしはやっぱり理数系が苦手だ( ˘ω˘ ) すや
九教科あったっていうのもあるんだけど。
今回は五教科だからまだすこし余裕がある。
(赤点とってる時点で余裕もクソもないけど)
あ、ほんとにキッド真面目にやってる…。
キッド、わたしとは逆に文系は致命的だからなぁ…。←人のこと言えない
お腹空いたなぁ。コンビニ行こうかな。
お昼ご飯キッドのぶんも買ってきてあげよう。
『キッドくんや。』
｢話しかけるなって言っただろ。｣
『お昼ご飯買ってくるよ、コンビニ行ってくる。』
｢あ？んなのおれもいく。｣
『キッドは真面目に頑張ってるんだからいいよ。
わたし行ってくる』
｢…サンキュ。おれいつものやつ。｣
『りょーかい！』
キッドの要望を聞き、キッドのパーカーを羽織ってわたしは家を出た。
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作者名：成瀬 | 作成日時：2022年4月12日 14時
