アルバイト始めます ページ13
1限が終わり短い休み時間の中、わたしは鞄から雑誌を取り出し机の上に広げた。
『ん〜どこがいいかなぁ。』
「バイトするの？」
『わ、っ……？なんだナミか。』
「渋い顔してたから何かと思えば…。」
『え…し、渋い顔ってどんな顔？』
「こんな顔。」
一瞬止まった。
『ぷっ、ぶ、あはははははっ！！』
「な、なによ！！」
『だって…面白すぎ！！ww』
「アンタがこんな顔してたのよ？」
『うそでしょwww』
なんつう顔してたのよワタシ！仮にも乙女なのに！
「そいや、おれんちのちかくのコンビニ募集してたぞ。」
ポテトチップスの袋を開けながら、雑誌をのぞき込むキッド。
『わたしが常連レベルなとこかァ。』
「お前のせいでなァ、おれが1人でコンビニ行くと『今日は彼女さんと一緒じゃないんですね』って微笑まれるから訂正しとけよ。」
あからさまに�爐�前が彼女なんて嫌だ�瓩澆燭い雰�味な顔をされる。
『わたしだってチューリップが彼氏なんていやだよ 』
「ああ！？」
「まあまあ！でも初めてのアルバイトならコンビニとかそういうところがいいんじゃない？」
『うし！！今日行ってくる！』
「「行動早」」
そうと決まれば履歴書用意しないとね！！！！！
『ねえ、コンビニって何の仕事すんのかな？』
「大方レジだろ。あとは品出し、宅配とかじゃねェか？」
『ふうん、なんか詳しいね？』
「あ？あ〜、でも最初はそんな仕事多くはないだろ。徐々に増えていくと思うけどな。」
学校が終わり 学校近くのコンビニで履歴書を購入。証明写真を撮って、あとはあのコンビニに行くだけ。 もちろんそのコンビニには電話で伝え済み。
今日面接ってことは それほど人手が足らなかったんだなぁ…。
あ、キッドがいる理由？
なんか暇だったからついてきてくれるらしい。
人の証明写真みて吹き出してたから引っぱたいてやったけどな。わたし悪くない。
『やっばい、緊張してきた。』
「は？お前が？…いって！！！」
『植物！一言多いぞ！！』
「………毎回思うが、お前のそのキャラはなんなんだよ…あと人間だわ！」
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作者名：成瀬 | 作成日時：2022年4月12日 14時
