【ゲーム実況】こんな恋愛、私の青春時代にはありませんでした。【ぴらの】 (ページ8)

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あれはきっとファンサページ8

自己紹介が終わり、湯気さんの力強い歌声が響き渡る。

すっっっごいパワフル…てか歌上手すぎる…。
じんわりと感動していると、ふとぴらのさんと目が合う。

『(え……。)』

その瞬間、口角を上げてフッと笑ってくれた。

ただの微笑みではなく、色気ある笑み。
たまらなくどきどきした。

「ね、いま家長ニヤってしてなかった！？」
「してたしてた！やばい～超カッコイイ！！！」

後ろでぴらのさんのファンであろう子達がキャッキャしている。

今の、私にしてくれたってことだよね……？

俗に言う、〝ファンサ〟ってやつ。

さっき知り合ったばかりでぴらのさんのこと
何にも知らないけれど。

私に向けられたそのファンサが、
とにかく嬉しくて幸せでちょっぴり優越だった。

２、３曲披露したわくバンさんたちは改めて
ファンに向けて挨拶をし、ステージからはけていった。

とりあえず出番は終了らしい。

「はーーー。なめてた、めっちゃ良かったかっこよかったわ～！」
『ね、イメージしてたより遥かに盛り上がったしかっこよかったねえ。』

とくにぴらのさん。

あの後目が合ってからちょこちょこ私を見てくれて、クールにかっこよくギターをかき鳴らしていた。

「ぴらのさんどーだった？」
『いやほんと、かっこよすぎた…。』
「最中○○のことチラ見したけど見惚れすぎてて笑いそうなったわwほんま分かりやすいw」
『な、なによ～！！』

「あははwこのあとどないする？なんか見たいのあったら着いてくで。」
『んー、どうしようかなあ。』

？「んじゃあ俺らと一緒にまわろーよ」

『え？』

？「俺ら丁度2人だし、4人で飯でもいかない？」

「……なんなんあんたら。」

会場の端辺で超会議のサイトを見ていると、見知らぬ男性二人が絡んできた。

見た目の事はあんまり言いたくないが、服装も言動もチャラいしいけ好かない。

超会議も恐らくナンパ目的なのだろう。

？「俺らもどこ行こうかなーって悩んでたところなんだよねえ。気合うじゃん？」
『は……？』
？「うわーよく見たら君ら超可愛いね！超会議だけに？あはは！」

うっわ、クッソおもんな……。
千鶴表情筋しんでる…あからさますぎて笑えるw

？「まあとりあえず行こうよ、」
『えっ、ちょ、！』

力強く腕を掴まれる。

『離し、…！！』
「何しとんねんお前ら。」
『あ、…』

腕を必死に振り払おうと男性を睨みつけていたら、
ふと関西弁が聞こえた。