笑顔が素敵な彼 ページ7
自然と千鶴とフルコンさんが前を歩いて。
私は何故かぴらのさんの隣を歩く。
「あ、○○さん、でしたっけ？」
『あ、はい。そうですそうです！』
「…ゲーム実況、とか普段見たりします？」
『いや、実はあんまり見てなくて。今日も千鶴に誘われて遊びに来たんです。』
「あーーーやっぱり、なんかそんな感じやと思いましたw」
『バレました…？』
「でも全然、知らんでもこうやって遊びに来てくれただけで出演者側としては嬉し思います。」
『それなら、よかった、』
そういうものなのかしら…？
まあ、そう言って貰えるとこっちも嬉しいかも。
「今日は俺らバンドのブース、見に？」
『そうです！楽しみにしてますよ〜！』
「ほな、頑張らんとなぁ！」
あ、またその素敵な笑顔。
「あ、やばいぴらの、ゆげぽからLINEきて、最終打ち合わせせんといかんらしい。千鶴、○○さん、ごめん。引き続き二人で回っとって！」
「あらそうなんね。頑張って〜！」
『頑張ってください！』
「ほな、行ってきます。」
ぴらのさんも行ってしまった。
大変だなあ。
「○○、ぴらのさんと何話したん？」
『んーー普段ゲーム実況見てるのかとか適当に話したよ。』
「…ぴらのさんってイケメンよな。」
『……うん。』
「え！」
『え？』
「…○○が同意した……イケメンに興味無いくせに。」
『……ぴらのさん笑顔がかわいい。』
「それは分かる。」
おいおい旦那に怒られるぞw
それからフードコートてきなところを見つけて
そこでお腹を満たし、ついに目的のブースへ。
「なんとか最前とれたなあ。緊張してきた。」
『そりゃ身内だもん緊張するよw』
「はーーっ、楽しみ。」
『ワクワクが止まらない。』
しばらくドキドキしていると、音楽が鳴りだして
周りのファンも黄色い奇声を上げ始める。
「お！来るで！」
『っ！！』
「どもーーーー！ゲーム実況者わくわくバンドでーす！」
舞台袖から、5人の男性が出てくる。
あ、ぴらのさん。
さっき話したからか、ちょっぴり親近感が湧く。
「わくわくバンド、ボーカルの湯毛でーす！」
「ベースのフジです〜！」
「ギターのぴらの家長でーす！」
「キーボードのせらみかるです！」
「ドラムのフルコンでーす！」
さっきよりも、さらに歓声がわく。
『わ、すごい…！』
「なぁ！楽しい！」
『ふふ、まだ始まってないのにw』
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作者名：成瀬 | 作成日時：2022年1月20日 13時
