｜【ぴらのside】 ページ35
「…はあ、」
切った携帯を見下ろしてため息をつく。
…言ってもた。
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いざ言葉にすると結構重みあるなあなんて思いながら、こんな感情久しぶりだなと心の中で笑う。
……○○ちゃん、困惑したやろか。
色々考えたいこともあるが、○○ちゃんの安否も確認できたことやし寝よう。
そう決めてベッドへと潜り込んだ。
数日後、未だにモヤモヤが晴れず、
アイツを家へ呼び出した。
「なぁるほどなあ〜〜？」
「おいニヤニヤすんな。」
「いやあ、あんときの態度とか見とったらもうこっちもそう捉えるしかないやろ！」
目の前の男はひたすらニヤニヤしながら俺の事を小馬鹿にする。すっげえうざいが我慢しろ俺。
「もう分からん、この先の行動、どうしたらええねん。」
「別に素直に直感行動すればええやんけ。」
「…そうも行かんやろ、それが出来たら苦労してへんわ。」
「そんな大事なんやなあ。」
「まあ、……きもいやろこんないい歳したおっさんが若い子引っ掛けて、…そう思われんように必死なんよ。」
「でも、○○ちゃんも家長のこと好きなんやろ？」
「…好かれてはいる、と思うけど、」
「けどなんや。」
「…すぐ、助けに行かれへんやん、ここやと。」
「はあ？」
あんまり人に話す内容ではないが、ふぁんちゃんは信用している為内密にと釘を刺し、この前のことを話した。
「まじかよ、そんなことあったん。」
「やから余計、側にいてやれんかったのが悔しくて。」
「……もうさ、それ、愛やん。」
「はあ？」
「東京行くのはちょっとも頭にないん？」
「…それ、フルニキにも言われたわ。」
「あ、まじでwww」
「あ〜〜〜ッ！」
「こじらせとんなあ、おもろすぎるやろ。」
「他人事すぎんか。」
「だって他人事やしw」
「まあ、そんな焦らんくてもええんやない？
とりあえずもう何度か会うて考えまとまったら告ればええんよそんなん。」
「……せやな。」
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作者名：成瀬 | 作成日時：2022年1月20日 13時
