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「ん、この駅弁めっちゃ美味しいです。」
『お〜よかったね！駅弁って何でこんなに美味しく感じるんだろ。』
出張の日。
私と林くんは東京駅で待ち合わせて駅弁を買い、無事新幹線に乗った。
「このまま向かって1件仕事して今日は終わりですよね？」
『うん、そう。ごめんね、今日夜開けちゃうけど。』
「大丈夫です！明日は夜美味いもん行きましょうね！」
『もちろん！』
ぴらのさんの件は、飲み行くのに連絡取れないと不便、ということで、電話番号を教えて貰った。
仕事が終わったら電話することになっている。
『(…はあ、緊張する。)』
午前11時。
大阪駅に付き、一息つく。
このあと14時から1件仕事があるので、先にホテルにチェックインし、仕事の準備をしてからお昼ご飯を食べることにした。
『林くん何食べたい？』
「ん〜とりあえずたこ焼き食いたいっす！」
『お！いいねえ。そしたらとりあえず準備終わったらロビーに集合しよう。』
無事にチェックインし、林くんと別れて部屋に入る。
駅近だし時間気にしなくていいのがまた良し。
キャリーケースを置き、仕事に必要な書類関係をまとめる。
よし、大丈夫かな。
あとは簡単に身支度を整える。
『……ぴらのさんに一応連絡しといたほうがいいかな。』
何時頃か分からないと不安よね。
ドキドキしながら、千鶴から教えてもらった番号にダイヤルする。
携帯を耳に当て、コールを待つ。
「…もしもし。」
『っ、あ、ぴらのさん。私、○○です。』
「おお、○○ちゃん。電話ありがとうな。」
『いえいえ、あの、今日なんですけど。』
「ん？」
『14時から1件仕事したら今日は終わりなので、17時には合流出来ると思います！ご都合大丈夫ですか？』
「今日は空けとったしいつでも大丈夫やで。」
『よかった。そしたらまたご連絡します！』
「わかった、待ってるな。」
ぴらのさんが切ったのを確認し、私も通話を切る。
『……はあ、頑張ろ。』
部屋を出て、ロビーへ降りると既に林くんがいた。
おまたせ、と声をかけ2人でホテルを出て
ご飯屋さんを探した。
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作者名：成瀬 | 作成日時：2022年1月20日 13時
