�狷段稔瓩世覆鵑� ページ16
お会計を済ませてお店を出る。
お財布を出そうとしたら、女子には出させんよ、と湯気さんのイケボが制した。
素直にお礼を伝えると「ちゃんとお礼言えるのはええ子の証拠や」なんて言って笑った。
え、わくバンの人たち何？仙人なの？
食事中もフジくんが空いたグラスにすぐ気が付いて「何か頼む？」って聞いてくれたり、
みかるくんは積極的に取り分けてくれたり、存在が癒しだし、
フルコンさんは千鶴のことで気にかけてくれて、いつもありがとうなんてこちらのセリフだし、
ぴらのさんは超会議の時だって、
「俺がなんやって？」
『はへ！？』
「はへてなんやねんww」
『あ、え、と……声に出てた？』
「�爐圓蕕里気鵑廊瓩泙琶垢海┐討燭如�」
『あ、えっと、なんでもないです聞かなかったことに！！』
「はあ？そんなん言われたら余計気になるわ！」
なんて言いながらもそこまで追求して来ないあたり、本当に出来たお人だ…。
改めて軽くご挨拶して解散、という事になり、
ぴらのさんと2人きりになる。
「ほんじゃ、お送りしようかね。」
『すみません、お願いします。』
みんなとは逆方向に歩き出し、駅へと向かう。
『ぴらのさんありがとうございます、すみません疲れてるのに…。』
「ええよええよ。どうせこのままフジん家行っても飲み直しが始まる思うし。」
え、まだ飲むの…すご…。
「○○ちゃん顔に出とるでw」
『あッすみません正直なもんで。』
あはは、と私の好きな笑顔ではにかむぴらのさん。
『…そういえば、』
「ん？」
『ライブ中、私にファンサ…してくれました？』
「あーーーー、バレてもうてた？」
『あ、はい…気付いちゃいました。』
「普段あんまりせえへんけど。…今日はなんとなく、頑張ったんよ。」
照れくさそうに微笑むぴらのさんに、私の胸は高鳴っていくばかりで。
私に、だから頑張ったんだよ、って言われてるみたいで。
『……特別、ですね。』
「うん、○○ちゃんやから。特別。」
その言葉が何を意味するかは、
ぴらのさんの目が物語っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：成瀬 | 作成日時：2022年1月20日 13時
