｜【ぴらのside】 ページ12
フルニキが立っている側まで行き、こそ、と耳打ちする。
「フルニキ、……○○ちゃんは来られへんの？」
フル「えっ？」
突然俺が傍に来たのにビックリしたのか、俺の発言にビックリしたのか、…恐らく後者やろうけど。
フル「……聞いてみるわ。」
「おう。」
そのあと、フルニキが奥さんに確認してくれたところ、
来てくれるらしい。
俺は心の中でガッツポーズをして、みんなの会話に溶け込んで行った。
フル「(……まさかのぴらのが、な。おもろい事になりそうやな。)」
目的の打ち上げ場所も決まり、俺たちは準備をして電車に乗り込んだ。
当の俺はもうルンルンで、さっきまでぼうっとしてたのが嘘みたい、なんてフジにどやされる。
フジ「なんか今日の家長変だけど面白いね。」
「あん？どゆことやねん。」
フジ「んー、なんか人間らしいというか。」
「俺今までなんやったんやww」
フジ「なんかね、高校生みたい。」
「はぁ？ww」
まあ、ちと当たっとるかもな。この感情に関しては。
しばらくすると目的の駅に着き、奥さんの千鶴さんと○○ちゃんを待つ。
みか「フルニキの奥さんとお友達も来るんだよね？」
フル「そやで。千鶴曰く、ノリよくてすっごいおもろい人らしい。」
フジ「へえ〜！関西の人じゃないんだよね？」
フル「うん、東京の子らしい。」
ゆげ「フジお前狙っとんか？」
フジ「待ってそんなこと考えてないからww」
フル「ほええ？w」
フジ「ちょっとぉ！！！」
あほ、狙われてたまるか。
俺が先に目ぇつけとんねん。
フジ「……なんか家長がめっちゃ睨んでくるんだけど。」
みか「フジくん、ぴらのさんに嫌われるようなことしたの？笑」
フジ「身に覚えがあるようなないような。」
ゆげ「あかんやんけ笑」
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作者名：成瀬 | 作成日時：2022年1月20日 13時
