大親友の結婚報告 ページ2
『うぇ！？結婚！？』
「そうなんよ〜！！まじでビックリやない？ｗ」
『いや…驚きすぎて…。』
大学時代の親友が地元の同級生と結婚した。
『わ〜、おめでとう〜！！え、あのフルコンさん、よね？ゲーム実況者ってやつの…。』
「ありがとう〜！！そやで！まさか同窓会のときにあんな意気投合するなんて思わんよな〜。」
千鶴は元々大阪出身で、高校卒業と同時に東京に上京してきて、大学で私と知り合った。
関西人だからか、ノリもよく気さくで、初対面から私もすごく話せてすぐ仲良くなって。
あっというまに大親友になった。
『え、じゃあ大阪戻るの…？』
「ううん！向こうも仕事で都内で活動することが多いからこっちに住むつもり！」
『そっかあ！よかった〜！！』
「○○は今いい感じの人おらんの？」
『私は〜…今のとこ、いないかなあ。』
そもそも、最早恋愛ってどうやって始まるんだっけ？
ってとこまで来てしまってる。
「そかそかあ。まあ、結婚がゴールやないしな。」
『なんか千鶴の口からそれ言われると腹立つな。』
「なんでやねんww」
まあなんだかんだ、幸せそうでよかったですよ。
大親友の門出、祝わないとなあ。
ーー火曜日 AM10:30ーー
カタカタとタイプ音を鳴らしながらディスプレイを見つめる。
はぁ、今日もこの資料制作の続きをせにゃいかん。
やってもやっても次の書類に手をつけないといけない終わりが見えない。
千鶴からの結婚報告を受けた翌日、会社の朝礼でも話題に上がった。
あんまり自分から惚気けたことないけど、
あんなに嬉しそうに、幸せそうに笑うんだもん。
素敵な人に出会えてよかった。
心の中で微笑み、仕事に集中した。
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作者名：成瀬 | 作成日時：2022年1月20日 13時
