Italy ページ13
「…Aちゃん避けて〜!」
「ふに"ゃ…ッ!!」
「えへへ、びっくりした?」
「うん、すごいびっくり…」
薄茶色ぶちのふわふわの猫がざりざりと彼女の頬を舐める。
家の前に捨てられていた猫を拾って綺麗に洗ってやってから、飼い始めた。
「も〜!ダメだよ〜ラッテ!」
「ラッテって名前可愛いね、ふふ、よしよし」
もふもふでふわふわな猫ちゃんは彼女の周りを回ったり、お腹を見せたり…ちょっと無防備な姿をみせる。
「フェリーチェ!みてみて!ラッテがヴェにゃーって鳴くの!」
「うぅ〜…Aちゃん俺にも構ってよお〜!」
「え〜?どうしようかなぁ」
にこにこと笑いながら俺を避けた。ちょっとショックだ。
「えええ!!Aちゃんそれはひどいよぉ!」
猫を抱き抱えた彼女のお腹に抱きつく。ほのかに甘い匂いが鼻をくすぐる。
「だってフェリーチェからかうと楽しいから」
ころころと笑い声をあげ、俺の頭を撫でた。
君にとって俺は、可愛い弟とか、そんなポジションなのだろうか。
「…Aちゃん、俺ね」
「こら、ラッテ!暴れないの!」
「ごめん、どうしたの?フェリーチェ」
「…ううん、なんでもないよ〜!ラッテはおてんばさんだね〜」
「本当だね〜、そんな所も大好きだけどね〜」
まだ、俺の想いは貴女には届かないのかな。
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路(プロフ) - 藤子さん» めちゃめちゃ読んでるね…ありがとう… あれね…神話理解してないと分からないかなって思いながら書いてたんだけどご理解頂けて嬉しいです。へへへ、その言葉めちゃめちゃ嬉しい (2018年8月31日 7時) (レス) id: fae735e792 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - 今アイス君のお話(パンドラのやつ)読み返してて、やっと全てが繋がりました…。路ちゃんの作品はやっぱり、読み込めば読み込む程取り込まれる作品だね!! (2018年8月31日 1時) (レス) id: 0149d3e70e (このIDを非表示/違反報告)
路(プロフ) - ユティカさん» 早速見てくださってありがとうございます!神なんか!そんな畏れ多い… 模試でしたか!頑張ってください! (2018年8月26日 8時) (レス) id: fae735e792 (このIDを非表示/違反報告)
ユティカ - あぁもう…神ですか!?あなた様は神様ですか!?すっごいすきです…!これから模試なんだけどすっごいやる気出ましたぁあ…!ありがとうございます! (2018年8月26日 7時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
路(プロフ) - ユティカさん» コメントありがとうございます。文体が好き…めちゃめちゃ嬉しいです。 リクエスト!!カナダくん!久しぶりだ…、頑張ります。 (2018年8月24日 22時) (レス) id: fae735e792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:路 | 作成日時:2018年8月15日 20時