# ページ9
｢…なぁ、アーサー？｣
｢ンだよ。｣
｢やっぱりそのノート本物なんじゃないかなぁ｣
｢はぁ？何言ってんだ！さっきまで散々俺のことを馬鹿にしてたくせに！｣
｢だって！前まではアーサーの皮肉にも笑顔で返してたAがなんだかしおらしかったじゃないか！｣
恥ずかしそうにはにかんだりしてさ！ なんて興奮したように語る弟分は薔薇の咲く庭を通り抜けながら目を輝かせた。
｢…あんなの、いつも通りだろ｣
｢
｢…うるせぇなぁ｣
いつも通りに見えていたのなら、こんなふうには返さなかっただろう。
あんなふうになよなよと話すAは見たことがないし、ましてやあんなふうに頬を赤らめて話すAなんかも見たことがない。
｢ほら、君だっていつも通りには見えなかったんじゃないか｣
図星だろ、なんて口角を上げた弟分の背中を1度殴って鍵穴に鍵をさしこんだ。
｢…Aが本当にあのノートのせいで君に惚れてたらどうするつもりなんだい｣
｢…その時は、俺の魔法で｣
｢それが無理だとしたら？君は受け入れられるのかい？｣
矢継ぎ早に質問を浴びせてきた男はテディベアの中に頭を撫で、半笑いを浮かべた。
｢…受け入れる｣
｢そうかい、じゃあAのことは絶対に傷つけないでくれよ｣
明るい声音とは不釣り合いな瞳が俺を睨みつける。
｢分かってるよ、紅茶でいいよな｣
｢コーヒーはないのかい？｣
弟分が顔を顰めたその時、訪問者を知らせるブザーが鳴った。
(続きます)
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路(プロフ) - 藤子さん» おひゃあ、嬉しみ。あの世界観はめちゃめちゃスーパー性癖(語彙力)だからもうありがたいっていうかすごい好きです…()また合作しましょうね〜！！ (2018年11月29日 22時) (
レス) id: fae735e792 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - 読んだ！！！私なんかの思いつきを文にしてくれてありがとう！！！！！ (2018年11月29日 22時) (レス) id: 771e5159cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：路 | 作成日時：2018年9月16日 17時
