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# ページ47

「初めてなら、ギルベルトくんのおすすめの宝石を見せてもらったら?」

「あ〜…じゃあGB-01」

"ギルベルトくん"は黒革のソファの上から動かない。宝石用のルーペを見つめながら口を開いた。

「知ってる宝石は?」

「ダイヤとか、サファイアとか…ルビー、あとエメラルド…真珠とか、くらいですかね〜」

「マジかよ、じゃあ善し悪しとかは分かってねえってことだよな」

「ダイヤは4c?って言うやつで評価するんですよね」

「おぉ、それは知ってんのか…まぁ、あと他のやつも中にインクルージョンっつう気泡が入ってたりすると価値が下がるやつもあるんだよ」

ぽつぽつと思い出したように話し始める彼は宝石を全て見終わったのか、白い手袋を外しながらベルベットの箱を横に押しやった。

「ふぅん…そうなんだぁ、僕には何も教えてくれないのに」

「お前は教えたって途中でわかんなくなったーって投げ出すんだから仕方ないだろ」

いつの間にか、"ギルベルトくん"の隣に立ち、小さな箱を両手でしっかり持った"ヴァニューシャ"は頬をふくらませて私の前にその箱を置いた。口を噤んだままの箱へ視線を落とすと"ヴァニューシャ"はキッチンらしき部屋に消えた。

「あの、これは…」

「あぁ、開けてみろよ」

にたりと笑った"ギルベルトくん"は"ヴァニューシャ"が持ってきた紅茶に口をつけた。
ほんのりといちごと茶葉の香りがする部屋でベルベットの箱の口をこじ開ける。

ばくん、と音を立てて口を開いた箱の中には、血を固めたように深い赤の小指の先程度の大きさの石が座っていた。

「…うわぁ…」

「ピジョンブラッドルビーって言ってな、ルビーの中でもすげー珍しいやつなんだよ、俺も見たのはこれが2回目…くらいだな」

銀色の髪が窓から射し込むひかりにきらきらと反射する。

「すごいねぇ、ギルベルトくんの瞳みたいな色してる」

「…ふふ、仲良いですね」

「勘違いするなよ、別にお前が考えているような関係じゃない」

"ギルベルトくん"は顔を顰めて私に大きめのルーペを渡した。

(ぎりぎり続く)

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(プロフ) - 藤子さん» おひゃあ、嬉しみ。あの世界観はめちゃめちゃスーパー性癖(語彙力)だからもうありがたいっていうかすごい好きです…()また合作しましょうね〜!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: fae735e792 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - 読んだ!!!私なんかの思いつきを文にしてくれてありがとう!!!!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: 771e5159cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月16日 17時

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