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South Italy ページ30

(モブ視点)

僕の彼女の可哀想な病気について話してあげる、そうイタリア語で書かれた手紙には、スパイシーで、どこか異国情緒あふれる香りがついていた。

習得したばかりのイタリア語を駆使して読んだ手紙は、青い半透明な瓶と共に海を旅したものだ。

「…彼女の名前はAと言って、日本に住んでいた。」

「そのAはいつの日からか、1日ごとに記憶がリセットされてしまうようになっていた」

そこまで読んで、絶句した。
そんな悲しい話があっていいのか、近くにいたカフェの店員さんに手紙を見せた。
銀色の髪と赤い目を持った店員さんは悲しげに微笑んで口を開く。

「あぁ、そういう奴なら俺の知り合いにも居ますよ。どんなに楽しいことがあっても朝起きたら忘れてしまう、それはどんなに悲しいものなんでしょうね」

驚く程流暢な日本語にも驚いたが、そんな病気にかかった人が何人もいるということにも驚いた。

「…そう、ですね。」

その後も読み進めていくと、彼女が今取り組んでいること、この手紙を書いた経緯…便箋3枚にわたる長文が連ねてある。

毎日彼女が日記を書いていること、"僕"の名前を忘れないようにと右手の薬指に Rovino Valgas の文字を彫ってしまったこと、それが"僕"にとってとても悲しかったということ…悲痛な言葉が並んでいた。

「Aさんも…可哀想に」

最後の便箋にはどこか悲しげな文字が踊っている。

最後に、この話を聞いてくれてありがとう。ここに書いてると少し、気が楽になった気がした。俺は彼女と2人で生きていく。だからどこか遠い国から応援していて欲しい。名も知らぬ人、ありがとう。

Rovino Valgas
イタリアより、愛をこめて。

__
本当よくわかんないです

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(プロフ) - 藤子さん» おひゃあ、嬉しみ。あの世界観はめちゃめちゃスーパー性癖(語彙力)だからもうありがたいっていうかすごい好きです…()また合作しましょうね〜!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: fae735e792 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - 読んだ!!!私なんかの思いつきを文にしてくれてありがとう!!!!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: 771e5159cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月16日 17時

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