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Prussia ページ12

「お疲れ様でーす」

店によく似合った真鍮のドアベルがカラカラと子気味のいい音を立てて笑う。

「お疲れ様です。すみません、こんな時間まで」

「いえいえ、本田さんに言われたら断れないし…なにより、家に帰っても明後日まで誰もいないので」

「そうなんですね、ご飯は食べました?…って、さっきまで作業していたのですから、食べてるわけないですよね。すみません」

「いえ、これから家帰って適当にご飯つくって食べる予定です」

「自炊を高校生なのにできるとは…!」

「そんな大したものじゃないんですけどね」

ふるふると頭を振った本田さんは、まだ店内に居るギルベルト・バイルシュミット先輩がもたもたと準備をしたいるのを見て、顔を顰めた。
何故か、先輩にはあたりが強いのだ。

「ギルベルトくん、まだですか?Aさん送りたいので一緒に帰るのなら早くしてください」

「んぁ、菊!Aは俺様が責任もって車で送ってやるから安心してくれ!菊は先に帰っててへーきだから!」

「は?何言ってるんですか、Aさん送るつもりなら準備早くしてくださいよ」

「あぁ、いや…家近いし送ってもらわなくても大丈夫ですよ別に」

私がそう言った時、ギルベルト先輩はドタドタと忙しなく大きなトートバッグを抱えて出てきた。
夏だと言うのに先輩は黒いYシャツを腕捲りしているだけで、見ているこっちが暑くなる。

「駄目に決まってるだろ〜!俺様の車に乗らねぇでどうすんだお前!」

「どうするも何も…えぇ?」

本田さんに助けを求めるように視線を向けるとサッと目を逸らす。待て、店長だろう。しかも、先輩とは仲良しだろう。

「乗るに決まってるよな!」

「脈絡も拒否権もない…」

「よし!決まり!ほら、行くぞ」

半ば強制、私の手を引っ張り駐車場へ来た先輩は、本田さんに手を振り恭しく助手席の扉を開けた。

(続きます)

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(プロフ) - 藤子さん» おひゃあ、嬉しみ。あの世界観はめちゃめちゃスーパー性癖(語彙力)だからもうありがたいっていうかすごい好きです…()また合作しましょうね〜!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: fae735e792 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - 読んだ!!!私なんかの思いつきを文にしてくれてありがとう!!!!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: 771e5159cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月16日 17時

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