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# ページ11

「…OK,覚えておく」

鞄の中で手帳がガタゴト音を立てて蠢く。
その度に、鞄がカタカタと揺れた。

「ありがとう、ほら早くイートンメス食べようよ。知ってると思うけど、ここのは一番美味しいんだから」

「…そうだな」

彼女は何事も無かったかのように笑った。長い髪がカーテンのように彼女の表情を隠し、俺の視線を遮る。

お前はキューピッドに取り憑かれているんだよ。
そう言おうとした刹那、携帯が間抜けな音でメッセージが届いたことを知らせた。

「アルからか…」

顔文字ばかりのメッセージを端的に言えばこうだ。
受け入れる気がないのなら、早くノートについて白状するかすればいいんじゃないか。

「A、お前の気持ちはすごい嬉しかった。ありがとう」

「…突然だね」

「だけどそれは俺が拾ったノートのせいで生まれた恋心なんだよ」

「…どういうこと?」

「だから、多分お前のその気持ちはまやかしなんだよ」

そのあと、1から全部説明した。キューピッドが取り憑いているノートを拾ったことから、実験のモルモットにしてしまったことも。
それでも、彼女は優しく笑って口を開いた。

「ううん、これは本心だよ。理由はないけど…なんとなく、そう思う」

「…A、お前…!」

「何?それで?お返事は?」

「もちろん、OKに決まってんだろ馬鹿!」

彼女は嬉しそうに立ち上がり、俺に抱きついた。
気がついた時にはもう手帳はどこにも無かったのだった。
_

もし、あの手帳が貴女のそばに落ちていたとしても、それは気軽に拾っていいもんなんかじゃない。

なぜなら、君のその退屈を、叶わない恋心を餌に、キューピッドは生きているのだから。

_

☼☼

うぅん、なんかなー、って感じ。

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(プロフ) - 藤子さん» おひゃあ、嬉しみ。あの世界観はめちゃめちゃスーパー性癖(語彙力)だからもうありがたいっていうかすごい好きです…()また合作しましょうね〜!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: fae735e792 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - 読んだ!!!私なんかの思いつきを文にしてくれてありがとう!!!!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: 771e5159cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月16日 17時

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