Iceland ページ1
「…」
これは、とても険悪な雰囲気だ。
いつもはおしゃべりなパフィンだって口を閉ざして寝たフリなんかしちゃっている。
「…ねぇ、A」
「なぁに。」
いつものふわふわとした優しい軽やかな声じゃなくてトゲトゲした冷たい声だった。
「なに、怒ってんの」
「…別に?怒ってなんかないけど」
深い青の瞳が僕を捉えて意地悪く微笑んだ。前下がりボブが揺れて彼女の表情を隠す。
「嘘、じゃあさっきのツイートは何?」
「…信用したくない、ってやつ?」
「そう、それ。僕のこと?」
「あぁ、違うよ。それはアイスのことじゃない」
「…嘘だよ。」
僕の言葉に顔を顰めて睨みつける。
「嘘だ嘘だってうるさいよ。アイスだって、この間知らない女の子のImstagramに写ってたし、肩まで組んで仲良さげだったじゃない。」
「あれは、観光客の人が僕と写真撮ってそのまま交換させられただけ」
「…どうだか」
嘲笑って、パフィンを撫でた。
彼女は多分、アテに取り憑かれているのかもしれない。
些細なことで嫉妬に狂うなんて、まともじゃない。
「A、なんか今日…変だよ」
「…何が?変だっていう貴方の方がもっと変」
深海の瞳が僕を見つめる。
視線に殺傷能力があるとすれば、僕の体はあっという間に切り刻まれてるだろう。なんてことを考えて彼女の言葉を遮った。
(続きます。)
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路(プロフ) - 藤子さん» おひゃあ、嬉しみ。あの世界観はめちゃめちゃスーパー性癖(語彙力)だからもうありがたいっていうかすごい好きです…()また合作しましょうね〜!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: fae735e792 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - 読んだ!!!私なんかの思いつきを文にしてくれてありがとう!!!!! (2018年11月29日 22時) (レス) id: 771e5159cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:路 | 作成日時:2018年9月16日 17時